大学に進学しようと考えているけれど、高校と大学って何が違うのだろう…。そんな悩みはありませんか。高校と大学の違いがよく分からず、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校と大学の違いについて学習面と生活面に分けて解説します。「時間割はどうやって組むの?」「単位ってなに?」「サークルとかアルバイトってみんなしているの?」そういった疑問を解決します。高校生のうちにどのような準備をするべきかも解説していきますのでぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも、高校と大学の役割とは
そもそも、高校と大学はそれぞれどのような役割をになっているのでしょうか。文部科学省の文献を参考に解説します。
高校の役割
高校の主な役割は、卒業後の進路が進学と就職に大きく分かれることから、進学や就職にあたって必要な能力を生徒に身につけさせることにあります。また社会で生きていくために最低限必要な能力を養う役割も担っています。
大学の役割
文部科学省によると、大学は「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を発展させる」ことを目的としています。つまり、高校では社会で生きていくうえで必要なことを広く学びますが、大学では専門分野を絞って探求していくことになります。
高校と大学の違い
ここからは高校と大学の違いについて学習と生活の両面から解説します。
学習面の違い
まずは学習面の違いについて解説します。
時間割
一般的に高校はクラスが決められていて、そのクラスごとに時間割が割り振られています。しかし、大学からは多くの授業(講義)が選択制になります。
大学の講義には、必修科目と選択科目があります。
必修科目は、高校と同様にクラスや学科単位で設定されている科目で、必ず単位習得する必要がある科目です。いくつかの選択肢からレベルや担当の教授を選べることもありますが、あらかじめ時間割に組み込まれていることが多いです。
選択科目は、その名の通り自由に選択できる科目です。学部や学科によって選べる科目や組み合わせは異なります。必修科目に比べるとより自分の興味・関心に合わせて選ぶことができます。
授業
大学の授業は高校よりも難易度が上がり、自主性が必要になります。授業内でプレゼンテーションをしたり、レポートを書いたりと、自分で調べて学ぶことが増えます。
また、高校の学習と大きく変わるのは、答えのない問題やまだ答えが分かっていない課題に取り組む機会が多いことです。自分から答えを求めて情報を調べ、自分の考えを持つことが必要になります。
単位
一部の単位制や通信制の高校を除き、高校は「各学年での教育課程を修了することで学年が上がり卒業する」学年制であることが一般的です。しかし、大学からは単位制になります。「進級するためには〇単位以上必要」という進級条件が与えられていて、それを満たすことができないと留年になります。
大学では授業もクラスごとではなくなり一人ひとり受ける授業が違うため、しっかりと自分で進級条件を確認し、時間割を組まなければいけません。
研究室やゼミ
大学生になり学年が上がると、研究室やゼミに所属することになります。
研究室とは、主に理系の学生が希望する教授のもとで、自分が決めたテーマの研究をする場所です。大学3・4年生で研究室に所属し、研究をすることが学びのメインになります。一般的な活動頻度は、週3回~5回です。
ゼミとは、主に文系の学生が希望する教授のゼミに所属し少人数制で行う演習です。特定の文献を読み進めたり、プレゼンテーションや討論を行います。一般的は活動頻度は週1回~2回です。
生活面の違い
次に生活面の違いについて解説します。
友人
高校生と異なり大学では友人を作る積極性が必要になります。高校では授業がクラス単位で行われ、同じクラスの人とは学校生活の多くを同じ教室で過ごすため、自然と友達ができたという人も多いと思います。しかし、大学はクラスごとの教室もなく、クラスごとの授業も少ないため、クラスの友達は高校までよりも作りづらくなります。そのためクラスにしばられず、サークルやアルバイト先で友人を作る大学生が多いようです。
サークル
サークルとは、スポーツや音楽など、同じ目的を持った人たちが集まるコミュニティです。部活と異なるのは、基本的に練習・会議・イベント等への参加が自由なところです。同じ趣味を持った人たちが集まるコミュニティであるため、仲良くなりやすい環境でもあります。
また、他大学の学生も所属できるサークル(通称「インカレサークル」)もあるため、他大学の友達が欲しい人は探してみてください。
アルバイト
大学生になると高校生よりもできるアルバイトが増えます。また、自由に使える時間も増えるため、高校生よりもアルバイトをする人も増えます。金銭面で余裕があると勉強や遊びの幅が広がりますし、自分にはどんな職業が合っているのかを知ることができるチャンスでもあるので、勉学に支障がない範囲でアルバイトをするのはおすすめです。
また、社会人や他大学の学生が多いアルバイト先を選ぶことで、同じ大学の友達とはまた違ったネットワークを築けます。
長期休暇
医学部や薬学部などの一部を除き、大学生になると長期休暇が長くなります。
高校生までは春休みが2週間、夏休みが1か月、冬休みが2週間ほどですが、大学生は春休み・夏休みが2か月、冬休みが20日間ほどです。
自分でアルバイトをして稼ぐ人も増え、お金の面でも余裕が出てくるため、旅行に行く学生も少なくありません。社会人になるとここまで長い休みはなかなか取れないので、長期の旅行や留学をしてみるのがおすすめです。
高校生のうちに準備しておくべきこと
学習
高校で学んだ範囲の復習を徹底しましょう。特に、大学で専攻する内容については、高校の学習範囲が分かっている前提で授業が進められるため、理解していないと授業についていけなくなります。不安な単元や科目がある人は高校生のうちに復習しておきましょう。
友人関係
特別に準備することはありません。大学での友達作りは大学に入ってからで問題ないので、高校までの友達とたくさん遊んでください。
友達と進路や大学が別々になると、高校時代のように頻繁に会うことはできなくなります。特に、どちらかが引っ越して別の地域に行く場合はなかなか会えなくなるので、大学入学前の今のうちにたくさん遊んで思い出を作っておきましょう。
購入すべきもの
大学生になると制服や指定のカバンなどがないので、自分好みの服や靴、リュックなどを買っておくと良いでしょう。毎日私服で通学するのは楽しい反面、服選びに困ることもあります。雨の日に困らないよう、雨の日用の靴も買っておくと安心です。また、教科書を入れられる大きめのリュックも用意しておきましょう。
大学生になると、パソコンやタブレットを持ち運ぶことが多くなります。持ち歩く荷物の量は学部や講義によっても変わるため、進学先に先輩がいる場合は相談してみることをおすすめします。進学先に知り合いがいない場合は、パソコンが入る大きさのリュックをひとつ用意しておくとよいです。
参考:高校生におすすめのリュック8選|友達と差をつけるアイテムも紹介
まとめ
今回は、高校と大学の違いについて解説しました。
大学生になると「学習面」では難易度が上がるとともに、自分から情報を調べに行く自主性が大切になります。また「生活面」では高校までよりも自由度が高くなりますが、その分自分から行動する積極性が重要になります
これから大学生になるみなさんはぜひ自主性と積極性を持って、勉強もプライベートも充実したキャンパスライフを過ごしてください。