韓国留学のメリット・デメリットは?学校選びのポイントも紹介

Edv Magazine 編集部

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韓国留学のメリット・デメリットは?学校選びのポイントも紹介

グルメやファッション、音楽やドラマといった韓国のカルチャーは日本の生活にすっかり溶け込んでいます。日本からも距離的に近く、観光地としてのイメージが強い韓国ですが、留学先としても女性を中心に年々人気が高まっています。

今回は、韓国留学の特徴やメリット・デメリット、学校選びのポイントなどを紹介します。韓国留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

韓国留学の種類

韓国留学は、主に3種類あります。語学留学と大学留学が主に人気ですが、ワーキングホリデーとしてアルバイトをしながら滞在する日本人も多いです。

語学留学

現地で韓国語を学ぶには、民間の語学学校大学付属の語学学校(語学堂)に通うという2つの選択肢があります。韓国語とプライベートをどちらも楽しみたい人は、授業が午前と午後に分かれている民間の語学学校がおすすめです。次のステップとして大学進学を目指す人は、大学付属の語学学校に通う人が多いといわれています。

大学留学

主に、交換留学、休学留学、認定留学の3つの留学パターンがあります。

交換留学

在籍している大学と交換留学協定を結んでいる大学の間で、派遣・受入れする制度のことです。留学中の学費は、在籍する大学にのみ納めればいいことがメリットです。

休学留学

在籍する大学を休学して留学することです。留学する学校を自由に選定できるメリットがあります。留学から帰国した際には、一つ下の学年に復学する場合もあるので在籍する大学に確認しましょう。

認定留学

留学先で取得した単位を日本の学校の単位として認める制度です。留学から帰国した際、日本の大学で留年するのではなく同級生と同年度に卒業することができます。大学によって、取り入れていなかったり仕組みが変わったりするので、在籍大学に確認しましょう。

ワーキングホリデー

韓国には、ワーキングホリデービザを取得すれば1年間滞在できます。ワーキングホリデのービザは、18~30歳のみ申請可能です。就学期間や労働期間の制限が特にないため、アルバイト等で収入を得ながら語学学校に通うなど自由に計画できます。

韓国留学のメリット

韓国に留学するうえで知っておきたいメリットを3つ紹介します。

渡航費が安い

韓国は日本から近く、平均して往復2万〜3万円程度で行くことができます。LCCを利用し、かつ安い時期(5~7月、12~1月)は往復1万円未満でチケットを購入できることもあります。

奨学金が充実している

韓国留学で使える奨学金は主に4つあります。

給付額や期間など、奨学金の種類によってさまざまな条件があります。大韓民国政府奨学金は返済不要だったり、日本の都道府県や市が支給する奨学金は滞在費や食費まで支給されたりするなど、他の国では用意されていないような奨学金もあります。自分が対象になる奨学金は何があるかよくチェックしましょう。

学校付近に、学生向け寮やアパートが多い

留学の悩みの一つである滞在先ですが、韓国は滞在先の選択肢が豊富です。

  • 学生寮(寄宿舎)
  • コシテル(コシウォン)
    シャワー・トイレ付きの賃貸ルーム(コシウォンはシャワー・トイレが共用)。保証金なし、光熱費・インターネット代が家賃に含まれているため、家賃を低く抑えたい学生に人気です。
  • 下宿(ハスク)
  • ワンルーム
    コシテルと異なり保証金が必要な賃貸ルーム。
  • シェアハウス

学生寮は大学の敷地内にあったり、コシテルは最低限の家具は揃っていたりするので安心して生活をスタートすることができるでしょう。

韓国留学のデメリット

韓国に留学するうえで知っておきたいデメリットを3つ紹介します。

交流の場に行かなければ現地の友人は作りづらい

語学留学で行く場合は、学校には韓国語がわからない外国人が通うので、先生以外に現地の人と話せる機会はなかなかありません。留学生向けのイベントや交流会はたくさんあるので、積極的に自分から足を運び有意義な留学生活にしましょう。

韓国語を事前に勉強しておく必要がある

英語とは違い、小学校〜高校まで韓国語に触れる機会はほとんどありません。そのため、事前に最低限の韓国語は勉強しておく必要があります。現地で困らないよう、挨拶や生活で困ったときに使用できる最低限の韓国語は覚えておいたり、ハングルを読めるようにしておいたりと事前準備をしっかり行いましょう。

韓国での就職は難易度が高い

留学後、そのまま韓国で働き生活することを夢見る人も多いと思いますが、現地での就職は難易度が高いといわれています。韓国では若者の就職難が社会問題となっているだけでなく、外国人の場合は就労ビザを取得するというハードルもあります。

就労ビザを取得するには、韓国の大学に進学し韓国語で専門的な分野を極める必要があることが一般的です。また韓国の企業は、組織を重要視する企業文化があることが多いので、日本語ができることはそれほど強みにならず、コミュニケーションの取りやすい現地人が採用されることが多いです。

韓国留学する際に知っておくべきこと

韓国留学する際に、注意することを3つ紹介します。

外国人登録が必要(留学期間が91日以上の場合)

入国後、外国人は「外国人登録」が義務付けられています。入国後90日以内に申告しなければ罰金が課せられます。申請・登録することで、公的な身分証である「外国人登録証」が発行されます。この身分証は常時携帯することが義務付けられており、銀行口座の開設や携帯電話・住居の契約、韓国入国時の空港での提示など、さまざまな場面で必要です。

90日以内の短期留学であればビザ申請不要

パスポートさえあれば、韓国に90日以内はビザなしで滞在することができます。まずは短期で留学してみたいという人にはおすすめの国です。

治安はいいが、女性だけの夜の街歩きは危険

日本と同等の治安をイメージしている人も多いですが、韓国の場合は女性だけでの夜の街歩きは依然として危険な状況といわれています。女性に関する犯罪は、人口対比の発生リスクでいうと日本の5〜11倍という発表もあります。特に外国人女性は犯罪の対象になることも少なくないので十分に注意しましょう。

韓国に留学するまでのステップ

韓国に留学するまでの流れを紹介します。

留学の目的を設定

まずは、留学の目的を設定します。韓国で何を学びたいのか、どんな経験を得たいのか、韓国でないと学べないことは何か、留学をすることで自分が何を得ようとしているのかよく考えましょう。

志望校に各種書類を提出

留学の期間や予算、目的に合わせて志望校を決めましょう。必要な書類は、学校により異なるので、語学学校や大学の公式ホームページでよくチェックしましょう。現在は公式ホームページから願書ダウンロードや、オンライン申請が可能な学校も多いです。学生寮や下宿の紹介を希望する場合は、願書と一緒に申し込むこともあります。

学校によっては、提出書類が韓国語あるいは英語での記入のみ認められている場合もあるので早めに取り掛かりましょう。

パスポート・ビザを取得パスポート・ビザを取得

無事に合格したら、パスポートとビザを取得しましょう。目的によって取得するべきビザは異なります。

  • D-4ビザ(語学学校への留学)
  • D-2ビザ(専門学校や大学、大学院への留学)
  • H-1ビザ(ワーキングホリデー)

ビザは申請してから問題なければ5営業日程度で受け取れるといわれますが、トラブルがある場合もあるので合格したら早めに申請するようにしましょう。

学費の支払い

ビザの申請ができたら学費を支払いましょう。学校の指定する口座に学費を振り込みましょう。海外送金は都市銀行から手続きした場合は、8,000~10,000円程度の手数料がかかるので注意してください。振込み後は、念のため学校へ連絡を入れておくと安心です。

航空券・海外留学保険の手配

航空券と保険の手配をしましょう。特に保険はまだ馴染みがないかもしれませんが、日本の保険証を病院に提示しても海外では医療費の補助を受けられません。どんな人も病気や怪我のリスクは常にありますし、受け入れ先の学校に海外留学保険加入を証明する書類の提出が必須になっていることも多いので、基本的に加入するようにしましょう。

外国人登録(住居の契約や銀行口座の開設に必要)

入国したら、外国人登録が必要です。先述したとおり、入国後90日以内に申告しなければ罰金が課せられます。申請・登録すると、現地での公的な身分証となる「外国人登録証」が発行されます。この身分証は常に携帯することが義務付けられているのでなくさないよにしましょう。

学校を選ぶポイント

韓国には学校がたくさんあります。ここでは学校を選ぶポイントを3つ紹介します。

カリキュラムが合う

目的や期間が自分に合うことは最も大切です。読み書きやスピーキング、リスニングといった分野から自分が伸ばしたい能力に特化した授業があるか、あるいは学校オリジナルの教材があるかなどを確認するといいでしょう。

トウミ制度がある

トウミ制度とは、現地の韓国人が外国人留学生のサポートをしてくれる制度のことです。語学留学だと、現地の韓国人と友人になる機会はなかなかないのでトウミ制度を活用するのがおすすめです。トウミは学校から紹介してもらえるので、イベントやアプリよりも安心です。万が一何かあったときに学校に相談、報告することができます。

奨学金制度がある

特定の学校への留学生を対象とした奨学金が用意されていることもあります。奨学金が充実しているということは、その学校の教育水準の高さが認められている証でもあります。費用負担をなるべく抑えたい人は、奨学金制度が充実している学校を中心に探すといいでしょう。

おすすめのエリアと大学

韓国留学するのにおすすめのエリアと大学を紹介します。

ソウル

ソウル

韓国の首都ソウルは政治と経済の中心地であり、日本からの観光リピート率も高い人気の観光都市です。歴史的な観光名所や明洞・東大門市場、カロスキルなどショッピングでも人気のスポットがたくさんあります。

延世大学校

韓国で最も歴史の古い学校で、講師・授業共に質がいいことで評判です。日本の慶應義塾大学とは姉妹校で、そのほかには東京大学、京都大学、東京外国語大学、早稲田大学、同志社大学などの有名校とも協定しています。大学のある新村エリアには流行のカフェやお洒落なショップが多く、オンオフの切り替えを重視する人にはおすすめです。

釜山

釜山

韓国第二の都市で、海の玄関口といわれています。空港から中心地へのアクセスもよく、短期間の観光スポットとしても人気があります。

釜山大学校

釜山の中で一番レベルの高い学校です。駅周辺は学生街で、多くの若者たちで賑わっています。クラブ活動や文化体験が盛んに行われており、勉強だけでなく現地での文化交流もしたい人にはぴったりの学校です。

光州

光州

韓国第二の都市である釜山の隣に位置します。光州は五大都市のひとつで、食と芸術と人情の街として有名です。光州出身の芸能人、アイドルも多くいます。

全南大学校

日本人は比較的少なく、近年はアジア地域以外のアメリカやドイツ、フランス、ロシアなど、さまざまな国からの留学生を受け入れています。そのためか韓国語の他にも英語をはじめとした第2外国語教育も運営されており、さまざまな国籍の人と勉強したい人にはおすすめの学校です。

おすすめの留学エージェント3選

韓国留学の準備や現地での生活をサポートしてくれるおすすめの留学エージェントを紹介します。

iss国際交流センター

韓国だけでなく、世界各国の留学プログラムを扱っている有名な留学エージェントです。24時間のサポートがあるため、急なトラブル時(携帯紛失・銀行カード紛失・病気や事故など)も安心です。現地には日本人スタッフや日本語が話せる韓国人スタッフがいるので何か困ったときに相談できるのも大きな魅力です。

公式サイト:https://www.iss-ryugakulife.com/

aah!education アー! エデュケーション

韓国留学(語学留学)を専門とする留学エージェントです。学校選びから家探し、保険やWi-Fiの手配など出国までに必要なすべての手続きをサポートに対応しています。留学経験のある日本人スタッフがサポートしてくれるほか、帰国後の就職先相談にものってくれる人気のエージェントです。

公式サイト:https://aah-e.net/index.html

アズウィック

ヨガやメイク、ダンスなどの専門留学に強みをもつ留学エージェントです。韓国で人気のK-POPダンスやメイクなど、語学留学ではものたりない方におすすめです。現地オフィスでは生活や学校に関する相談や、ラウンジが無料で利用できたりと評判です。また24時間サポートもついているので、緊急時でも安心でしょう。

公式サイト:https://www.aswic.co.jp/

韓国語を活かかせる職業

韓国語を学んだ人におすすめの職業を3つ紹介します。一から韓国語を学んだあとどんなことに活かせるのか参考にしてみてください。

通訳・翻訳

観光案内での通訳から、会社の資料や書籍の翻訳など仕事は多岐に渡ります。通訳は話を聞きながら瞬時に韓国語と日本語の切り替えが必要なため難易度は高いですが、K-POPをはじめとした韓国文化の人気から需要が大きい職種です。

日本企業の渉外担当

日本で韓国語を活かせる職業です。韓国市場・企業と取引の多い日本企業において営業や交渉の現場で役に立ちます。取引先の韓国企業に出張する際には、韓国語を話せる通訳を同行することもありますが、自分一人で韓国語で交渉ができることは大きな強みになります。通訳ほど難易度は高くなく、ビジネス韓国語を集中して身に付けましょう。

ホテル・旅館スタッフ

英語ができる韓国人も多いですが、日本と同様にまだまだ英語を話すことが苦手な韓国人はたくさんいます。ホテルのフロントでは決まったフレーズも多いため、韓国語が中級レベル以上あれば問題なく業務を行うことができます。韓国語でホスピタリティを発揮して働けるのでやりがいも大きいでしょう。

まとめ

日本から近く、留学に憧れのある人も気軽に挑戦できるのが韓国留学の魅力の一つです。韓国語を習得するのは簡単ではありませんが、隣国の言語を身に付けることは今後ますますアジアの連帯が課題となる世の中において必ず役に立ちます。

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