勉強しなきゃと頭では分かっているはずなのに、なかなかモチベーションを上げられずに困っている人はいませんか?
「もっと効率よく勉強したいのに、どうしてもだらだらしてしまう」「勉強に対するモチベーションが沸いてこない」という経験に覚えがある人もいるでしょう。
今回は、6つのタイプ別に勉強のモチベーションを上げる方法を解説します。自分がどのタイプに当てはまるのか考えながら、参考にしてみてください。
【タイプ別】勉強のモチベーション
何にモチベーションを覚えて勉強するかは、人によって異なります。ここでは、勉強するモチベーションの6つのタイプ(志向)を紹介します。自分はどの志向に当てはまるか、照らし合わせてみましょう。
①充実志向|勉強すること自体を楽しむタイプ
新しいことを知りたい、いろいろな知識を身につけたい、分からないことが分かるようになるのが楽しい、と思う人は「充実志向」に当てはまります。
勉強すること自体を楽しむタイプであり、知識欲が高かったり好奇心が旺盛だったりすることが多く、未知の世界への関心が強いのが特徴です。
②訓練志向|自己成長するために勉強するタイプ
勉強を通して物事を見抜く力をつけたい、合理的に考える訓練をしたい、脳を活性化させて思考力を得たい、と思う人は「訓練志向」に当てはまります。
自己成長するために勉強するタイプであり、勉強の内容そのものよりも「考えること」や「学ぶこと」そのものに関心が高いのが特徴です。
③実用志向|仕事・生活に役立てるために勉強するタイプ
将来に活かすために勉強したい、生活レベルや収入の向上に役立てたい、進学や就職のときに困らないよう今のうちに勉強しておく必要がある、と思う人は「実用志向」に当てはまります。
仕事・生活に役立てるために勉強するタイプであり、実用性の高い勉強や実学重視の学びにモチベーションを見出すのが特徴です。
④関係志向|他人につられて勉強するタイプ
友達が勉強しているから自分も勉強する、周りの大人に自分の頑張りを認めてもらいたい、勉強しないことで輪から外れるのが怖い、と思う人は「関係志向」に当てはまります。
他人につられて勉強するタイプであり、周りに引っ張られて自然とモチベーションをあげることもあれば、落ちこぼれてしまうことへの恐怖感で勉強することもあるのが特徴です。
⑤自尊志向|プライドや競争心で勉強するタイプ
他人より優れた成績を得ていたい、偏差値ランキングで上位に入るのが楽しい、勉強ができることで仲間から尊敬されていたい、と思う人は「自尊志向」に当てはまります。
プライドや競争心で勉強するタイプであり、周りからの評価やライバルと比較したときの結果を重視し、自信につなげていくのが特徴です。
⑥報酬志向|報酬や金銭を得るために勉強するタイプ
たくさん勉強してお小遣いや高収入を得たい、いい学校や会社に入るために勉強したい、後で楽をしたい、と思う人は「報酬志向」です。
報酬や金銭を得るために勉強するタイプであり、頑張りに合った見返りが得られることに喜びを見出すのが特徴です。
①充実志向のモチベーションアップ法
ここからは、タイプ別のモチベーションアップ法を解説します。まずは「充実志向」のモチベーションアップ法です。
教科書・参考書以外の本も読んでみる
教科書・参考書以外の本を読み、未知の分野に対する知識欲をかき立てていくのがおすすめです。
充実志向の人は勉強の内容そのものへ興味関心が高い傾向にあります。そのため、植物の勉強をしているときに図鑑を眺めたり、歴史の勉強をしているときに大河ドラマを見たりすることで、よりモチベーションを上げられます。
勉強に集中できる環境と時間を用意する
勉強に集中できる環境と時間を用意するために、部屋のレイアウトを変えたりタイムスケジュールを見直したりするのもよいでしょう。
充実志向の人は勉強への関心が高い一方、思うように集中できない場所だとストレスが溜まり、他のことに知的欲求が偏ってしまいます。勉強を妨げる漫画やスマートフォンを排除するなどの対策も効果的です。
②訓練志向のモチベーションアップ法
次に「訓練志向」のモチベーションアップ法を解説します。
点数や偏差値の推移をグラフで管理する
点数や偏差値の推移をグラフで管理するのがおすすめです。
訓練志向の人は、過去の自分と比較して成長が実感できる瞬間に楽しみを見出す傾向にあります。そのため、勉強の成果を可視化していくとよいでしょう。
理解した問題や単元にチェックを入れていく
理解した問題や単元にチェックを入れていくのも効果的です。勉強量を一目瞭然にしておくことで自分の頑張りを認めやすくなります。
「もっと頑張って全ての単元を終わらせたい」「このページの英単語を完璧に暗記したい」と次につながるモチベーションを生みやすくなります。
③実用志向のモチベーションアップ法
次に「実用志向」のモチベーションアップ法を解説します。
生活と結びつけて学習する
生活と結びつけて学習できるよう、工夫するのがポイントです。
例えば、英字新聞の見出しだけでも和訳して読める幅を広げたり、天気と湿度の関係性を学んで洗濯のタイミングを探ったり、生活のなかにある学びに着目しましょう。
実用志向の人は「生活に直結する学びこそ意義がある」と考える傾向にありますから、今やっている勉強が無駄なものではないと実感していくことが大切です。
今の勉強が将来どう役立つかを考える
今の勉強が将来どう役立つかを考えることで、モチベーションアップを上げやすくなります。
推薦入試出願に必要な内申点を稼いでおく、外資系企業に努められるよう英会話や英語検定試験を積極的に受ける、というように勉強と将来的なメリットをリンクさせて考えるのがポイントです。
④関係志向のモチベーションアップ法
次に「関係志向」のモチベーションアップ法を解説します。
意欲の高い友達と一緒に勉強する
意欲が高い人や、ハイレベルな学校への進学を狙っている友達と一緒に勉強するのがおすすめです。
関係志向の人は周りからの影響を受けやすい傾向にありますから、このような友達と一緒に過ごすことで「自分も頑張らないとな」とポジティブに考えられるようになります。
SNSやアプリで頑張っている人を見つける
SNSやアプリを使い、頑張っている人を見つけて刺激をもらうのもよいでしょう。「自分の目に見えない場所にも、頑張っている人がこんなにいるんだ」と実感することで、勉強への意欲を上げやすくなります。
同じ志望校を狙っている人や、同じ科目が苦手な人と繋がれれば、より高い効果が期待できるでしょう。
⑤自尊志向のモチベーションアップ法
次に「自尊志向」のモチベーションアップ法を解説します。
ランキングを意識する
模試の全国ランキングや学内順位のどこに自分がいるかをチェックし、より高い位置にいられるよう意識してみるのがおすすめです。
ランキングは目に見える成果として必ず表れるのでモチベーションを保ちやすく、いい結果が得られれば過去の勉強に満足できるだけでなく、次の勉強のモチベーションにつながります。
自尊志向の人は周りと比較したときの自分を気にする傾向にあるため、常に競争できる環境に身を置くのもおすすめです。
周りに勉強内容を宣言しておく
友達・先生・家族などに、「今日は21時から勉強する」「今日中に夏休みの宿題を終わらせる」と勉強する内容や時間を宣言しておくのも効果的です。
もしクリアできなかった場合、自尊志向の人が重視しているプライドが傷つくことがあるため、「言ったからにはやらなければ」と自分を追い込めます。
⑥報酬志向のモチベーションアップ法
最後に「報酬志向」のモチベーションアップ法を解説します。
勉強後のごほうびを用意しておく
「ここまで勉強したらおやつを食べる」「テストが終わったら好きなバンドのライブに行く」というように、勉強後のごほうびを用意します。
報酬志向の人は努力することに対する見返りを求める傾向が強いため、このようなごほうびがあればより頑張りやすくなるでしょう。
家族の協力を得てお小遣い制を見直す
家族の協力を得て、お小遣い制を見直すのもおすすめです。
「60点平均のテストで80点を取ったら、差分×100倍である2,000円追加ボーナスがもらえる」「全科目平均点以上だったら欲しかったものを買ってもらう」など、報酬となるものを用意してもらうのがよいでしょう。
「絶対にお小遣いをアップさせてやる」というモチベーションが成果に繋がることも多いのです。
まとめ
今回は、勉強のモチベーションを6つのタイプ別に分けて解説しました。
まずは自分がどれに当てはまるかを考えてみましょう(人によっては1つだけでなく複数当てはまることもあります)。
充実志向なのに報酬志向的なモチベーションアップ法をやっても効果は出ません。きちんとタイプを把握し、タイプにあったモチベーションアップ法を実践していきましょう。
勉強のモチベーションアップには、勉強の計画を立てることも重要です。こちらの記事では勉強計画の記録・管理におすすめのアプリ8選を紹介しているので参考にしてみてください。