「地頭」を鍛える10の方法|おすすめの本&アプリ6選も紹介

Edv Magazine 編集部

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「地頭」を鍛える10の方法|おすすめの本&アプリ6選も紹介

物事をよく知っていたり、スマートな会話ができたりする人のことを「地頭がいい」と言うことがあります。テストの点数とは別の頭の良さを感じられて、何となくかっこいいですよね。できれば自分も「地頭がいいね」と言われてみたいと思いませんか?

地頭とは、決して生まれつきの能力ではありません。高校生でも、大人になってからでも鍛えることができます。そもそも「地頭がいい」とはどういうことなのでしょうか。そして、どうすれば地頭を鍛えることができるのでしょうか。

「地頭のよさ」とは?

地頭のよさとは、物事を論理的に考えられたり、少ない情報で答えを導き出せたりする「本来の頭のよさ」のことをいいます。学校の勉強ができるということや知識が多いということとは異なります。

もちろん知識が豊富であることに越したことはありませんが、それらを適切に結び付けて考えられる思考力や、知らないことに対しても既存の知識から推測する柔軟な発想が重要です。

地頭がいい人の共通点

具体的に地頭がいいと思われる人の特徴をいくつか挙げてみます。あなたの周りの「地頭がいい人」にも当てはまるのではないでしょうか。

情報を吟味して本質をとらえる

わたしたちは常に外部からの情報に触れ、価値観や行動の判断基準にしています。このとき、全ての情報を鵜呑みにして受け取ってしまうと、嘘やごまかしに惑わされて失敗につながることがあります。

例えば、2020年のコロナ禍において「トイレットペーパーが不足する」というデマが流れました。このように真偽が定かでない情報に対し「本当にそうだろうか」と考え、冷静に行動できるのが地頭のいい人です。テレビやネットで情報が溢れている現代では特に大切な力といえます。

円滑なコミュニケーションができる

地頭がいい人は、他人とのコミュニケーション能力に長けています。

単純な聞き上手ではなく、「なぜこう言っているのだろうか」と相手のバックグラウンドを探ったり、「ここで自分の意見を主張するとどうなるだろうか」とシミュレーションしたりすることで、自分を含めて周囲を客観的に俯瞰し、円滑にコミュニケーションをとることができます。

最小限の説明で理解し、行動できる

「一を聞いて十を知る」というように、少ない情報で物事の本質や全体像を理解する力は地頭のよさにつながります。

自分が持っている知識や経験から推測し、必要な行動につなげることで、ゼロから何かを生み出すクリエイティブな力を発揮できます。誰かから説明を受けるときにも、最小限の説明で理解できれば相手から信頼され、より良い成果をあげることができます。

想定外の事態にも柔軟に対応できる

予想していなかった出来事に直面したとき、慌てずに柔軟に対応できることも地頭のいい人の特徴です。状況を冷静に見極め、「今何をするべきか」を判断し、行動に移します。事故や災害などの緊急事態だけでなく、忘れ物をしてしまった、電車を乗り間違えてしまったといった日常のトラブルに対しても、柔軟に対応することでダメージを最小限に抑えられます。

何歳からでも地頭は鍛えられる!

地頭というと生まれ持った才能のように感じられますが、成長してからも十分鍛えることができます。自分自身を客観視し、なりたい姿をイメージして努力するという意味では、むしろ成長してからのトレーニングの方が地頭を鍛える近道といえるでしょう。

地頭の鍛え方

地頭の鍛え方はいくつかあります。情報のインプット・アウトプットの方法や考え方を変えることで、地頭を鍛えることができます。

1. フェルミ推定

フェルミ推定とは、正確な数値を把握できない命題を、わかっているデータから推測し概算するという論理的思考法です。「日本にはマンホールがいくつあるか」「東京都内を走るタクシーは何台か」といった問いの答えを、人口や面積といった基本的なデータから導き出します。

手に負えなさそうな難題も「わかるわけがない!」と投げ出すのではなく、「どうすればわかるか」と方法を探る癖をつけることで、物事を論理的に考える力がつきます。

2. ゼロ秒思考

世界的なコンサルティング会社で活躍し、現在は大企業の経営改革や人材育成などに携わる赤羽雄二史氏が提唱するメモ書き思考法です。応用するとテスト勉強にも役立ちます。

やり方は簡単です。

  1. A4用紙を横置きにし、テーマや課題を30文字以内で書く。
  2. テーマに対して浮かんだアイデアや情報を各行20~30文字ずつ、4~6行程度書き出す。
  3. 1ページを1分以内、毎日10ページ書く。

頭の中の情報を限られたスペースと時間に一気にアウトプットすることで思考がクリアになり、客観的に物事を考えられるようになります。詳しくやり方を知りたい人は『ゼロ秒思考』を読んでみてください。

3. 物事を「Why」で考える

新しいものやことに触れたとき、「これは何だろう?」と考えることを「What型好奇心」といいます。これに対して「なぜこうなのだろう?」と考えることを「Why型好奇心」といいます。

例えば、「Tiktokは15秒の動画を投稿できるSNSである」という事実はWhat型好奇心によって知ることのできる知識です。これに対し「なぜ15秒なのだろう」「なぜこれが流行しているのだろう」というWhy型の好奇心を持つと、考える角度が増え、さらに調べることで知識の深化につながります。

4. 自分の考えとは違う価値観の本を読む

読書は、知識や教養の蓄積につながります。地頭を鍛えたいなら哲学書や自己啓発本がよいでしょう。

ただし、もともと自分の考えと近い内容の本を読んでも、価値観の幅はなかなか広がりません。読んでいて「そうだったのか!」という発見は、自分の考えとは異なるところにあるのです。本を選ぶときには、あえて普段手にしないような価値観やジャンルの本を選んでみてください。

5. ディベート思考法

あるテーマに対して、肯定と否定の両方の立場から考えるのがディベート思考法です。政治や経済など社会的なテーマでも、学校生活の中のささいな出来事でも実践できます。

もしあなたが「東京オリンピック・パラリンピックは開催するべき」というという考え方なら、「開催するべきでない」という立場から、その理由を考えてみましょう。反対意見を想定し、それに対してさらに反論するためのロジックを組み立てることで、論理的な思考が習慣づきます。

6. 相手の意見を受け入れる癖をつける

会話の中で頭ごなしに「それは違うよ」と否定されると、それ以上話をしたくないと感じますよね。こうした否定話法は関係性を悪くするだけでなく、その話題についての新たな視点を発見するチャンスを潰してしまいます。

自分が正しいというのは単なる思い込みであり、自分とは異なる意見があるからこそ新たな発見があります。意見が食い違っても否定するのではなく、まずは相手の意見に耳を傾け受け入れる癖をつけましょう。

7. 数字を使って説明する

会話の中に具体的な数字があると、意見に説得力が生まれます。数字は各国共通であり、文化や考え方が違っても同じ基準で情報を伝達できるためです。

例えば「大きな犬」といっても人によってイメージする大きさは異なりますが、「体長1mくらいの大きな犬」というとだいたいの大きさがわかります。道案内をするときも「50mほど進んで右へ曲がる」などと説明するとわかりやすくなります。

8. 仮説思考法

限られた情報から仮説を立てて、検証しながら答えを導き出す思考を仮説思考法と言います。「帰り道に財布を無くしてしまった」という例で考えてみます。

  1. 事実の収集・整理(電車に乗るまでは持っていた)
  2. 仮説の構築(電車の中で落としたのだろう)
  3. 仮説の検証(落とし物センターに問い合わせる→届いていない)
  4. 仮説の修正(別の場所で落としたか、盗られてしまったのだろう→1に戻る)

このようなプロセスを繰り返していくことで、徐々に答えに近づきます。

9. ゲーム理論

ゲーム理論は、経済学から生まれた戦略的な思考術です。

意思決定権を持つ複数の主体をゲームのプレイヤーに見立て、各プレイヤーが利益を最大化するためにはどの選択肢を選ぶべきかを考えます。

難しく思えますが、駆け引きが必要なときには有効に働く考え方です。

10. 一言でまとめる訓練

最後はアウトプットの方法です。自分が見たり聞いたりしたものを、一言で表現する訓練をしましょう。

題材は何でも構いません。映画や小説などの物語ならあらすじや世界観を、ニュースなら新聞の見出しのように一瞬で伝わる要約を10~20文字でまとめます。物事の本質や全体像をつかみ、明確な言葉で伝えることはとても重要です。

地頭を鍛えるのにおすすめの本3選

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

「地頭」「地頭力」という言葉が広がるきっかけとなった書籍です。筆者の細谷功氏は地頭力を「知識や情報を加工する力」と定義し、問題解決のために必要な力としています。

過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

外資系企業の入社試験に実際に出題された過去問から地頭力を鍛える問題集。フェルミ推定を使った問題と模範解答が収録されています。将来外資系企業で働きたいと考えている人には特におすすめです。

思考の整理学

英文学者でお茶の水大学名誉教授、外山滋比古氏が自らの体験から「考える」ことについて綴った入門書。「東大・京大で最も読まれた本」として、発売から30年以上経つ現在でも根付よい人気を誇る大ベストセラーです。

地頭を鍛えるのにおすすめのアプリ3選

通学中やスキマ時間で地頭を鍛えるなら、アプリがおすすめです。

地頭力診断(iOS)

数字、記憶、図形、言語の4カテゴリの問題を解き、地頭力をチェックするアプリ。診断された地頭力から東大合格率や適正年収も算出されます。繰り返しチャレンジできるので、友達同士で試しても盛り上がります。

App Storeからダウンロードする︎

論理テスト – 知能指数(Android)

トレーニングモードでは制限時間60秒以内に10問のテストに回答。終了後に成績が表示されます。レースモードでは一問正解するごとにポイントを獲得でき早く答えられればさらにポイントが加算されます。他のプレイヤーとの対戦も可能なので、ゲーム感覚で地頭を鍛えられます。

Google Playからダウンロードする

THE 東大脳(Android)

東大生が解いていた法則性パズル。表示された問題から法則を見つけ出し、正解と思う選択肢をタップ。頭が柔らかい人ほど早く答えにたどり着けます。頭の体操にもなるので大人から子どもまで楽しめるアプリです。

Google Playからダウンロードする

まとめ

地頭とは、論理的に物事を考えたり判断したりするための、その人本来が持つ考える力のこと。生まれつきの頭の良さではなく、訓練をすることで鍛えることができます。円滑なコミュニケーションや柔軟な発想は、将来の仕事にも必ず役立つはずです。今から少しずつ鍛えて、「地頭がいい人」を目指しましょう。

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