高校生活は勉強や部活に打ち込んだり、思い出に残る学校行事も盛りだくさんです。
今回は、高校のさまざまなイベントや、一風変わった行事をやっている高校の事例を紹介します。ぜひ最後まで読んで、高校生活をさらにワクワクさせましょう。
高校のイベントのジャンル
高校生活ではさまざまなイベントがありますが、大きく3つのジャンルに分けられます。
儀式的なイベント
年度始めや終わり、学期の始めと終わりなど、節目の時期に開催されるのが、儀式的なイベントです。全校生徒が参加することが多く、式典では校歌や国歌の斉唱、校長先生や生徒の話などがあります。
主な儀式的なイベントは以下の通りです。
- 入学式
- 着任式
- 始業式
- 終業式
- 修了式
- 卒業式
- 離任式 など
参考:新学期の不安な気持ちを解消する方法|悩んでいる中学生や高校生へ
学年単位のイベント
各学年によって、異なるイベントが開催されることもよくあります。代表的なのは修学旅行や林間学校ですが、ほかにも芸術鑑賞やスキー教室などもあり、クラスの親睦を深めるため、また生徒の情操教育のためのイベントも多いです。
さらに、進路指導や二者面談、三者面談といった、生徒の今後に向けた教育的指導を行うためのイベントも学年ごとに用意されている高校が多くあります。
主な学年ごとのイベントは以下の通りです。
- 修学旅行
- 林間学校(課外活動)
- 職場見学
- 芸術鑑賞会
- スキー教室
- 二者・三者面談、進路指導
- 交換留学 など
学校全体のイベント
全校生徒が参加し、生徒主体でおこなわれる学校全体のイベントは、多くが学校生活を楽しむためのものです。準備期間や練習期間も含め、高校生活の思い出として色濃く残るでしょう。
学校全体のイベントには次のようなものがあります。
- 文化祭
- 体育祭
- 球技大会
- マラソン大会
- 合唱コンクール など
高校で思い出に残る定番イベント
高校の3年間でさまざまなイベントがあります。ここではとりわけ「思い出に残る定番イベント」について紹介します。
文化祭
高校生の多くが「思い出に残る!」と感じるのは文化祭です。クラスが一丸となり行う演劇や模擬店などの企画は、準備に1か月以上かかることもあります。買い出しに行ったり道具を作ったりと、さまざまな経験を通してクラスの仲がより深まることは間違いありません。
また、当日はそれまで頑張ってきた成果を人に見てもらったり、出店で喜んでもらうことで大きな達成感を得られます。ほかのクラスや有志の企画、出し物もあり、学校全体で盛り上がれる一大イベントです。
参考:高校文化祭におすすめの出し物10選|選び方のポイントや注意点も解説
体育祭
体育祭も高校の行事のなかで大きな盛り上がりを見せるイベントです。体育祭に向けて練習をする学校は、文化祭同様、クラスの団結がより強まり、当日はそれまでの成果を発揮することで忘れられない1日になるでしょう。
特に練習をしない高校でも、やはり「勝負」となると競技に参加する人、応援する人、皆が1つになって取り組み、青春の1ページとして心に残るでしょう。
修学旅行
学年そろって遠出する修学旅行は、高校2年生で実施されることが多いです。高校教育の一貫として、さまざまな体験、学びを得るために北海道や沖縄、東京などの国内はもちろん、海外に足を運ぶ高校もあります。
修学旅行では観光や買い物を楽しんだり、自由時間を満喫したりと、学校内ではできない非日常的な体験ができ、高校生活の思い出となるでしょう。
卒業式
高校生活の締めくくりである卒業式。受験が終わっていない生徒も一定数いるものの、節目である卒業式には、人それぞれ3年間の思いを抱えて参加します。
卒業式では校長先生や来賓、生徒代表の挨拶や卒業証書授与のほかに、学校によっては3年間の思い出をムービーやスライドにしたり、出し物をしたりというケースも。式後にはクラスでの最後のホームルーム、友人との記念撮影や卒業アルバムへのメッセージ書きなど「最後の思い出作り」ができる貴重な時間があります。
学年によって異なるイベントの特徴
高校生活のなかで開催されるさまざまなイベントは、意味もなく企画されているわけではありません。特に、学年ごとに異なるイベントは、それぞれの学年に合わせた目標や特徴を持っています。
高校1年生は親睦を深めるための行事が多数
高校生活が始まったばかりの1年生は、新しい環境や人間関係に慣れないということもあります。そこでクラスや個々の親睦を深めるために、林間学校や課外授業といった行事が多く行われます。
受験前の高校2年生は修学旅行がメイン
学校生活にも慣れ、受験までまだ時間的にも余裕がある2年生は、全校でのイベントなどに参加しつつ、一大イベントの1つである修学旅行がメインの行事となります。修学旅行は旅行を楽しむだけでなく、歴史を学んだり、地域や文化を体感するといった学習目標も設定されています。
高校3年生は最後の思い出作りに注力
高校生活も残り1年となる3年生は、大学受験や就職活動なども控えつつ、最後の思い出作りの期間です。学年単位のイベントは1・2年生と比較すると少ないですが、受験など個々の目標に向かうなかで、文化祭や体育祭などの大きなイベントに力を入れるのが特徴です。
【事例】一風変わった高校イベント3選
高校のイベント・行事にはどの学校も共通するものが多いですが、独自のイベントを開催する高校もあります。ここでは実際にある一風変わった学校行事の事例を3つ紹介します。
①ネット遠足|N高等学校
角川ドワンゴ学園N高等学校は、ネットで学べる通信制の高校です。ユニークな授業やイベントが多く行われ、なかでも年に3回開催されるネット遠足は、大きな盛り上がりを見せます。
ネット遠足では『ドラゴンクエストX オンライン』というゲームのなかに生徒が集まり、一緒に冒険をします。ゲーム内で生徒同士の交流を深めるのはもちろん、引率として先生も参加します。
ゲーム内のステージをただ皆で回るだけでなく、宝探しやクイズ大会、鬼ごっこなどの遊びも用意されています。
②強行遠足|北見北斗高等学校
北海道にある北見北斗高等学校では、強行遠足というイベントが長年開催されています。強行遠足というネーミングのとおり、かつては100キロ以上を歩く行事でした(人間の歩く速度は平均約4km/時なので、単純計算すると25時間ほどかかることになります)。現在は男子が70㎞、女子が40㎞程度に設定されています。
強行遠足のスタートは男子が朝の4時、女子が5時で、8割を超える生徒が完走します。保護者はもちろん、警察や交通指導員、公共施設、救急病院なども協力し、学校・生徒のみならず、地域が一丸となって開催しているイベントです。
③日本一といわれる文化祭|国立高等学校
東京都にある国立高等学校の文化祭「国校祭」は、「日本一の文化祭」といわれています。その理由は、出し物のクオリティの高さです。まず準備にかける時間はおよそ1年。力の入れ方が尋常ではありません。高校の外装や演劇のセットなど、全てのクオリティが一般的な高校とはまるで違います。
とりわけ人気なのが高校3年生の演劇です。この演劇を見ようと、過去には早朝から抽選に長蛇の列ができるほど。高まる人気から最近では「Web抽選システム」を導入しています。
まとめ
今回は、高校で思い出に残るイベントや特徴、独自のイベントを開催している高校について紹介しました。高校3年間で行われるさまざまな行事は、高校生活を彩る大切な要素です。自分の高校はどんなイベントがあるのか、行きたい高校で開催されるイベントにはどんなものがあるかをチェックし、高校生活をさらに楽しんでください。