オープンキャンパスとは?内容や見るべきポイントを解説

Edv Magazine 編集部

  • 公開:
  • 最終更新:
オープンキャンパスとは?内容や見るべきポイントを解説

夏から秋にかけて多くの大学でオープンキャンパスが開催されます。ネットやパンフレットだけでは分からないリアルな情報やキャンパス環境を知るために、活用しない手はありません。

しかし、オープンキャンパスで何を見るべきか、どんなイベントが開催されているか、知らないまま参加しては時間を無駄にしてしまいかねません。この記事で解説する、オープンキャンパスの内容や見るべきポイントを押さえて、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。

オープンキャンパスとは

オープンキャンパスとは、大学や専門学校が開催する進学イベントで、大学や学部の紹介やキャンパスツアーなどが行われます。高校入学前に行われる学校説明会に近いものです。

オープンキャンパスには、大学への入学を希望する受験生や、進路について考える高校生が多く集まります。高校3年生だけでなく1・2年生のうちから参加する人も多いので、気になる学校があれば積極的に参加してみましょう。

参考:大学の情報収集に便利なアプリ6選|志望校選択や受験対策に役立てよう

オープンキャンパスで行われていること

オープンキャンパスでは、時間や場所を分けてさまざまなイベントが実施されています。学校ごとに内容は異なりますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

説明会

高校生や保護者に向けて、各種説明会が行われます。学校の方針や特徴を理解してもらうためのイベントであり、大勢が一度に参加できる大教室を使うことが多いです。

大学全体説明会

大学全体説明会では、大学の理念や教育方針が説明されます。また、学部・学科の種類や特徴、授業内容などが紹介されることも多く、大学の概要を掴めます。オープンキャンパスに参加の際は必ず出席するようにしましょう。

学部説明会

学部ごとの詳細を説明する場を設けている大学もあります。学部・学科ごとにどんな講義を受けるのか、どんな教授陣がいるのか、どんな設備が備わっているか等を知ることができます。行きたい学部が決まっている人や、気になる学部がある人は参加するようにしましょう。

入試説明会

入試説明会では、入試に関する解説が行われます。どんな入試形態があるのか、学部・学科ごとの試験科目など、受験前に知っておくべき情報を知ることができます。

なかには出題傾向や採点のポイントまで解説している大学もあります。過去問や演習問題を配布している可能性もありますので、受験したい大学の入試説明会には必ず参加しておきましょう。

留学説明会

留学説明会では、留学制度や提携姉妹校などの紹介が行われます。単位を互換できるのか、どんな留学サポート体制があるかなど知ることができます。

入学後に改めて情報収集できる内容ではありますが、大学生になったら留学したいと強く考えている人はぜひ参加してみてください

進路説明会

進路説明会では、大学卒業後の進路や就職サポートについて解説されます。どの学部の先輩がどんな進路を歩んでいるか知ることができ、卒業後のイメージがしやすくなるでしょう。実際にOB・OGが登壇して具体的な進路の例を紹介することもあります。

模擬講義

大学の講義を疑似体験できるのが模擬講義です。一般的に学部ごとに行われるため、気になる学部の模擬講義をチェックするようにしましょう。

説明会やキャンパス見学ではなかなか感じ取りにくい、講義や教授の雰囲気を実際に体験することができる貴重な機会です。なんとなく参加した講義が面白くて進学先を決めたという人もなかにはいます。

個別相談会

個別相談会は、大学に関するあらゆる質問に個別で対応してくれる場です。入試・留学・就職に関する相談や、住居・バイト・奨学金など学生生活に関するあらゆる質問に答えてくれるので、積極的に活用しましょう。

大学によっては、質問の内容によってブースを分けている場合があります。就職に関する相談はキャリアセンターの職員が、留学に関する相談は留学支援センターの職員が、など得意分野に特化して対応してくれます。

キャンパスツアー

キャンパスツアーでは、10~30人程度でグループとなり、大学構内を見学します。講義室はもちろん、図書館・研究室・体育館・グラウンド・学食・生協・サークル棟などを案内してくれます。キャンパス全体の雰囲気を掴み、リアルな学生生活が想像しやすくなるでしょう。

部活・サークル見学

一部の部活やサークルでは見学会を開催している場合があります。キャンパスツアーではあまり訪れないサークル棟や施設が見学できるかもしれません。ただしほとんどの場合、見学できるのは大学公認の部活・サークルに限られているので、部活・サークルについて気になる人は文化祭など別の機会にも訪れてみるといいでしょう。

オープンキャンパスで見るべきポイント

次に、オープンキャンパスで見るべきポイントを解説します。「参加しても何を基準に情報収集すればいいか分からない」という人は、ぜひチェックしてみてください。

学部・学科ごとの特徴

まず学部・学科ごとの特徴をチェックしましょう。たとえば同じ「経済学部」でも、大学ごとに学べる内容や特徴には大なり小なり差異があります。

「経済学部に行きたいと思ったけれど、この大学では経営学部のほうが自分の学びたいことを学べそうだ」といった適切な判断にもつながるでしょう。入学後に後悔しないためにもちゃんと見極めることが大切です。

設備の充実度

図書館・研究室などの設備が充実しているかチェックしましょう。数年間過ごすことになるキャンパスの環境は、学習の充実度にも影響してきます。特に理系学部への進学を希望している場合は、研究設備のチェックは欠かせません。

また、パソコンの貸与があるか、自習したいときに自由に使えるスペースがあるか、Wi-Fiは整備されているかなどを見ておくこともおすすめです。

雰囲気が自分に合っているか

快適な学生生活を送るために、キャンパス全体の雰囲気が自分と合っているかも大切なポイントです。真面目な学生が多い大学もあれば、比較的フランクな雰囲気の学生が多い大学もあります。自分に合った大学を選ぶことが、その後4年間をどう過ごすかに大きく関わっていきます

希望に沿う進路選択ができそうか

既に希望する進路や就職先がある場合、その進路選択を叶える学生生活が送れそうかをチェックしましょう。進路説明会に参加して先輩たちの就職先や、必要な資格を取るためのサポート体制の有無などを確認していきます

周辺環境

大学内だけでなく、大学外にも目を向けて周辺環境をチェックしましょう。実際に住むとしたらどのエリアになりそうか、通学にかかる時間や費用、スーパーや飲食店など生活に関わる店舗など、入学後をイメージして確認していきます

参考:進路決定に役立つ自己分析|簡単なやり方やおすすめサービスを紹介

オンラインオープンキャンパスのメリット

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在多くの大学がオープンキャンパスをオンラインでも開催しています。最後にオンラインのオープンキャンパスに参加するメリットを紹介します。

遠方の大学でも気軽に参加できる

オンラインオープンキャンパスは、キャンパスに出向く必要がないため遠方からでも気軽に参加できます。地方の学生が都心の大学を見学したり、国立大学や医学部にこだわる学生が地方の大学を見学したり、活用方法はたくさんあるのです。

移動時間や交通費を削減できる

自宅で気軽に参加できるため、移動の必要はなく交通費がかかりません。通常、遠方のオープンキャンパスに出向く場合、新幹線や飛行機代で数万円かかってしまう場合もあるため、大きな出費になってしまいます。

またスキマ時間を活用して参加することもできるため、時間の節約にもなります。オンラインであれば、効率よく多くのオープンキャンパスを回れるため、積極的に活用していきましょう。

参加したいイベントだけ取捨選択できる

オンラインオープンキャンパスでは、参加したいイベントだけを選択できます。たとえば、大学全体説明会と学部説明会にだけ参加したり、キャンパスツアーだけ参加するなど。

「現地のオープンキャンパスに参加するか悩んでいるけれど、少し気になる」ような大学は説明会だけオンラインで参加するのがおすすめです。

事前予約すれば個別イベントにも参加できる

事前予約すれば、個別の相談会にも参加できます。「高校2年生のときにオープンキャンパスには参加したので、今回は個別の相談だけしたい」ということも可能なので、利用していきましょう。

ただし、大学によっては個別相談会の枠がすぐに埋まってしまう場合があります。開催日程や予約開始日を確認し、早めに予約しておくのがベストです。

まとめ

オープンキャンパスは、気になる大学の特色を知る貴重なチャンスです。夏から秋に開催されることが多いので、時期を逃さないよう情報を集めておきましょう。まずはオンラインで気軽に参加して、さらに気になるところは現地のオープンキャンパスに参加してみるなど工夫してみてください。

関連タグ:

お気に入りする

新規登録バナー

自分用メモ

メモを削除

コメント

TOPへ
loading

メモの削除

メモを削除しますか?

会員登録が必要です

こちらの機能を利用するには、無料会員登録が必要です。
詳しくは下記よりご確認ください。

無料会員登録