進路決定に役立つ自己分析|簡単なやり方やおすすめサービスを紹介

Edv Magazine 編集部

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進路決定に役立つ自己分析|簡単なやり方やおすすめサービスを紹介

進路について「どうやって決めればいいかわからない」「特に将来の夢もないし…」と悩むことは誰しもあります。進路相談をしたり、本を読んだりと色々な解決策がありますが、お金をかけずかつ手軽にできるのが「自己分析」です。

この記事では、自己分析の簡単なやり方おすすめの無料サービスを紹介します。まだ進路が決まっていない高校1,2年生はもちろん、卒業後の進路にモヤモヤしている3年生にもおすすめですので、ぜひ読んでトライしてみてください。

自己分析をする意味

簡単な自己分析のやり方を紹介する前に、「そもそも自己分析とは何なのか」「高校生が自己分析をする意味」について解説します。

そもそも自己分析とは……

自己分析とは、その名の通り「自分について分析すること」です。一般的には大学生が就職活動を行う中で用いられます。

自分の感情や行動、過去の出来事などを振り返ることで、自分の強みや特性を明らかにすることができ、分析結果をもとにエントリーシートや採用面接などに活かしていきます。はっきりとやりたいことが決まっていない場合には、自己分析結果から、自分の特性を活かせる就職先・業種を選択し、就職活動に臨むという人もいます。

高校生が進路に自己分析を活かすには

高校生も3年生になると、進学先や就職先をある程度絞り、動かなければなりません。さらに、文理選択や進路希望調査は高校1年生のときからすでに始まっています。

高校生のうちに自己分析を行うことで、中学校までの15年間の自分を振り返り、「高校生活をどう過ごしたいか」「卒業後はどのような進路を歩みたいか」といった方向性や目標を掲げることができます。

高校3年生になってから自己分析を行っても手遅れということはありませんし、いつ分析してもその後の進路、将来に活かすことができます。しかし、自己分析を最大限に活かすためにはなるべく早い段階から行うこと、そして1度ではなく定期的に行うことをおすすめします。そのときそのときの目標を確認し、現状に即して進路を柔軟に意思決定できるからです。

自己分析なしで進路を決めると

自己分析という言葉すら知らずに高校生活を過ごすという人も少なくありません。

自己分析をしないで進路を決定した場合、

  • 進学先や就職先で「やりたいことと違った」「こんなはずじゃなかった」というミスマッチが起こる
  • 自分の特性を活かした学習方法や就職活動ができず、志望校や希望の就職先に入れない
  • 受験や就職試験の面接で、自分自身のよさをアピールしきれない

などの問題が生じる可能性があります。

自分のやりたいことや好きなこと、志望校でどういった勉強をしてその先何をしたいのか、希望の就職先でどのような貢献ができるのかを明確にするためにも、自己分析は必要不可欠だといえます。

しかし、自己分析をしたからといって、必ずしも正しい道が開けるとも限りません

  • 自己分析をしただけで満足して、行動を起こさない
  • 自己分析に時間を多く費やすばかりで、進路決定について動かない
  • 明確な目的・目標がすでにあり、揺るがない自信がある

   (自己分析をすることで目標がブレてしまうのがいやだ)

といった人は、自己分析をする必要がない、しなくてもよいかもしれません。あくまでも自己分析は進路決定を補助する「手段」に過ぎないので、「目的」化してしまうと役に立たない可能性があるので注意しましょう。

簡単3ステップ!自己分析のやり方

自己分析のやり方はさまざまですが、ここでは自分で簡単にできる自己分析のやり方を紹介します。3ステップで完結する簡単な方法ですので、ぜひ実践してみてください。

①過去の自分を振り返る

まずは過去の自分を振り返る作業をしてみましょう。過去の振り返りには「自分史」の作成が有効です。自分史を書くのに用意するのは、紙とペンだけです。

やり方は簡単で、今までの人生で印象的だった出来事を時系列に、歴史の年表のように書いていきます

下図のように、項目を分けておくと、書きやすいです。

月日年齢出来事詳細世の中

実際の記入例です。

月日年齢出来事詳細世の中
200410月1日0誕生○○病院で生まれた。父は仕事終わりに駆けつけて母の手を握りながら、無事生まれたらしい。田臥勇太がNBAに入団
韓流ブーム
20114月1日6小学校入学○○小学校に入学
入学式で隣の席だった△△と初めての友達ができた
東日本大震災

自分史は手書きで作成しても良いですが、エクセルやGoogleスプレッドシートなどを使ってパソコンで作るのもよいでしょう。

  • 自分や身の回りに起きたこと
  • 何かを始めたり、変わったりすることになった転機
  • 将来の夢や短期的な目標など、当時目指していたもの
  • そのときの気持ち
  • 世の中の出来事

などを、自分史にまとめることで、これまでの人生で起こったさまざまなことの振り返りができます。

そして、「こういった場面ではこんなことを考えていたんだ」「こういうシチュエーションには強い」「〇〇はいつから得意だった」など、自分の強みや弱み、能力などを整理し、進路決定に活かせます。

②他己分析

自己分析というと「自分だけで」分析を完結してしまいがちですが、同時に他己分析を行うことも重要です。自分では見えない長所や短所、特性について第三者からの意見を聞くことで、客観的に自分を見つめ直せます

自分の短所を指摘されるのが嫌な場合もあると思いますが、周囲の評価を将来を考えるうえで必要な材料だと自分に言い聞かせ、ぜひ厳しい評価にも真摯に耳を傾けてみてください。

他己分析の簡単なやり方は、他己分析シートを渡して、記入してもらう方法です。以下のようなシートを作成し、他己分析してもらいたい相手に記入してもらいましょう。

質問項目回答
私と出会ったときの第一印象を教えてください。また、その印象は現在どう変化しましたか           
私の長所だと思うところを教えてください。どのようなときに、そう感じましたか?
私の短所だと思うところを教えてください。どのようなときに、そう感じましたか?
今の私が改善するとよい部分を教えてください。なぜそう思いますか?

各質問項目でわかるのは以下のような事柄です。

質問項目この質問でわかること
私と出会ったときの第一印象を教えてください。また、その印象は現在どう変化しましたか初対面の人が抱くイメージと、実際の自分(自己認識)とのギャップ
私の長所だと思うところを教えてください。どのようなときに、そう感じましたか?自分では気づけない長所。どういうシチュエーションでその長所が発揮されるのか
私の短所だと思うところを教えてください。どのようなときに、そう感じましたか?自分では気づけない短所。短所が出やすい場面を理解し、改善に努めることができる。
今の私が改善するとよい部分を教えてください。なぜそう思いますか?客観的な指摘を受けることで、より改善のための努力をしようという意欲が持てる。

(参考:「他己分析」で自分を客観的に見つめ直そう‼

インタビュー形式ではなく他己分析シートを利用することには、次のようなメリットがあります。

  • 相手が厳しい意見も言いやすくなる
  • 短所などあまり聞きたくないことも、書面なら感情的にならず受け入れやすい
  • 紙に書いた情報は聞き手の主観が入らず正確に残る

また、他己分析を依頼する相手は、誰でもよいというわけではありません。ある程度付き合いがあり、自分のことをよく理解してくれる人、そして自分に厳しい意見も言ってくれる人にお願いしましょう。

具体的には、

  • 恩師
  • 学校や習い事の先輩
  • アルバイト先の店長や社員さん
  • 家族

などがおすすめです。

幼馴染や親友に他己分析してもらうのは避けたほうがよいです。「相手が短所を指摘しにくい」「短所を言われたことで不快になり関係性にひびが入る」といった可能性があります。

他己分析の結果を踏まえ、改めて自分史を見てみると、新たな発見があるかもしれません。

③理想の将来を具体的に思い描く

自己分析・他己分析ができたら10年後の自分について、具体的に将来像を描いてみましょう。単に頭に思い描くのではなく、紙(もしくはタブレットなど)に視覚的に描くことが大切です。文字はもちろん、イラストや図などで表現してもいいでしょう。

基本的に考えるポイントとしては次のような項目が挙げられます。

  • どんな仕事に就きたいか
  • その仕事でどんな活躍をしたいか
  • 目標収入はいくらか
  • 10年後結婚はしているのか、したいと思うか
  • 相手に望む条件は何か
  • どんな家庭を築きたいか

さらに一歩踏み込んで、具体的に10年後の自分を思い描ける人は、次の項目も考えてみてください。

  • 住みたい場所や家の間取り
  • 子どもは何人欲しいか
  • 交友関係はどうなっているか
  • 周囲からどんな人だと思われていたいか

ある程度将来像ができあがったら、「なぜそうなりたいのか、なぜ目指しているのか」を考えます。

「将来なりたい自分」には、過去の経験や思い、憧れの人の言葉などさまざまなものが影響します。将来について考えることは、過去の自分を洗い出す作業にもなりますし、10年後そうなるための進学先・就職先を決定する、そのためにどんな高校生活を過ごすのかを考える機会にもなります。

しかし、高校生で「そこまで具体的な将来像がまだ見えない」という人も多いと思います。そんなときはモチベーショングラフを書くのがおすすめです。モチベーショングラフとは、人生のさまざまな地点でのモチベーション(物事に対する意欲)をグラフにしたものです。

横軸は時系列、縦軸はそのときのモチベーションです。ここに波線グラフのようにモチベーションを記入し、高い地点や低い地点でのできごとを書き込んでいきます。

(図参照:モチベーショングラフで自己分析!やり方解説【10分で終わるテンプレ付き】|キミスカ就活研究室

どんなときにモチベーションが高いのか・低いのかを自己分析ができ、どんな将来ならばモチベーションを高く保っていられるのかが見えてきます。

以上が、自分で簡単にできる自己分析のやり方です。

自分史、他己分析、そして10年後の未来で、より自分の特性やレベルに合った進路を選択できるとしたら、とても良いと思いませんか?

しかし、17歳前後ではまだまだ将来について具体的なビジョンが見えない、という場合もあるでしょう。

また、ネットなどの自己分析サービスを利用するのも、自己分析の簡単なやり方の1つですので、自分で行う自己分析が難しい、時間をとられすぎてしまうと感じたら利用してみるとよいでしょう。

高校生におすすめの自己分析サービス5選

自己分析を自分で行うのが苦手、という場合には無料で簡単にできる自己分析サービスを利用しましょう。ここでは、自分にあった学問=適学や、自分にあった職業=適職を診断してくれる、進路に特化したおすすめのサービスを紹介します。

1. 適学診断(アクセス進学)

まずおすすめしたいのは「適学診断」です。3択の質問や当てはまる項目にチェックをするタイプの質問で、自分にぴったりの学問を診断してくれます。

診断結果でおすすめされる学問は、系統や内容が10個以上あるので、自分の好きな学部、興味のある学部を幅広い選択肢から探し出せます。

学問名をクリックすると、詳しい解説やその学問が学べる学校についても知ることができるので、具体的な志望校探しにも役立つでしょう。

2. 適学・適職診断(進路のミカタ)

適学・適職診断」には手軽に診断できる「60問」と、しっかり診断できる「162問」の2つの診断方法があります。

60問診断では、さまざまな分野への関心度や適性、文系タイプか理系タイプを知ることができます。162問診断では、向いている学問や業界・職種ベスト10、文系タイプか理系タイプか、チームでどのようなタイプになりやすいかといった傾向、面接におけるアドバイスなど、より幅広い診断結果を知ることができます。

どちらもわかりやすく役に立つのでおすすめですが、この診断を受けるには無料の会員登録が必要なので、登録が面倒な人は別のサービスをおすすめします。

3. 適性診断テスト(エイビ進学ナビ)

適性診断テスト」では、5段階評価の質問44個に回答することで、性格や能力、適している学問などの結果を示してくれます。

自分がどのような系統の学問に向いているのかがグラフで一目でわかるのは良いですが、最も適している学問については1つしか提示されません。幅広い選択肢を得たいという人より、ピンポイントで自分に向いている学問を知りたいというタイプに向いているサービスです。

4. 適学診断(日本の学校)

適学診断」は、56個の質問に5段階評価で回答することで、パーソナリティや潜在能力、やる気や生きがいを診断してくれます。

さらに、それぞれの結果に合ったおすすめの学問が5つずつ提示されるので、自分の長所を活かし、興味の持てる学問を知ることができます。

学問についての詳しい解説や、学校検索もでき、進学を希望している高校生にはピッタリの診断だといえるでしょう。

5. 適職診断(スタディサプリ 進路)

最後におすすめするのは「適職診断」。やってみたい仕事、好みの活動、働くことについて感じていることなど63個の質問に、3択で回答することで適職ベスト5が診断結果として出てきます。

結果ページでは適性度を☆で表してくれており、それぞれの仕事分野について簡単に解説。クリックでさらに詳しいその分野の職業や資格を提示してくれるので、進みたい方向にどのような職業があるのか、そのなかで自分に向いている、やってみたいものは何かを具体的に思い描くヒントとなります。

「スタディサプリ 進路」には「適学診断」もありますので、就職希望者は適職、進学希望者は適学と、進路に合った診断を利用してみてください。

複数の自己分析サービスを使用するのはOK?

結論からいうと、複数の自己分析サービス利用はおすすめできません

自己分析は前述の通り自分自身の特性などを知り、進路決定に活かすもの。時間をかけたり、多くのサービスを利用したりすればよいかといえばそうではありません。

確かに、多くのサービスを利用することで自分に関する多くの適性を知ることができます。しかし、10個のサービスで10通りの異なる結果が出たとしたら、どのように活かせばよいのかわからなくなり、進路に活かすことが難しくなってしまいます。つい試したくなってしまいますが、厳選して1つ、多くても2つに留めるようにしてください。

また、1つのサービスでも「自分は建築系に行きたいけど違う結果が出たからやり直す」といった、納得のいくまで診断を続ける行為はNGです。結果は結果として受け止め、そのうえで全く異なる学問や業界に進みたいのであれば、計画を立てて目標実現に向けて取り組んでいきましょう。

まとめ

今回は、自己分析の簡単なやり方について主に解説しました。

自己分析のステップは、

  • 過去の自分を振り返る
  • 他己分析
  • 理想の将来を具体的に思い描く

の3段階です。

自分でやることにハードルを感じる人は、上でおすすめしたサービスから1つ選んでまずは試してみてください。また自己分析はあくまでも手段ですので、行動に移さなければ意味がありません。ぜひ進路選択に活かしてみてください。

そのほか「高校生の進路選択でよくある7つの悩み【解決策付き】」や「親に進路を反対された!うまい説得方法と事前に考えておくべきこと」などでも、進路に関する悩み解決に役立つ内容を紹介しているので参考にしてみてください。

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