立教大学の自由選抜入試を解説!募集学部やアドミッションポリシーなど

Edv Magazine 編集部

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立教大学の自由選抜入試を解説!募集学部やアドミッションポリシーなど

立教大学は、都内有数のミッション系大学として知られている難関私立大学です。2020年7月に行われた「関東・東海・関西の大学イメージランキング」の「入試方法が自分に合っている」と感じる大学1位を獲得すると共に、女子人気1位となるなど、安定した人気を誇っています(※)。

今回は、立教大学の自由選抜入試や国際コース選抜入試について、募集している学部やアドミッションポリシー、選抜要項など幅広く解説します。

※参考:リクルート進学総研「進学ブランド力調査」

立教大学の特徴

まずは、立教大学の基本的なデータや特徴を解説します。

特徴

立教大学は、日本でも有数のミッション系大学(キリスト教主義大学)として有名です。アメリカの宣教師が聖書と洋学を教えるために設立した私塾を源流としており、オフィシャルシンボルマークに記載されている「PRO DEO ET PATRIA(神と国のために)」にもその精神が表れています。

教育の理念として「自由の学府」を掲げ、自律性、自発性、多様性に優れた人材の育成を目指しています。

生徒数

立教大学の生徒数は、全学部合計で19,237人です(2020年度[学部学生]在籍者数2020年5月1日現在)。MARCHクラスの大学でもっともコンパクトな大学であり、人数を絞り込むことによって都心型キャンパスによる学びと手厚い学生サポートを叶えています。

キャンパス

立教大学のキャンパスについて解説します。

池袋キャンパス

立教大学のメインキャンパスは、池袋キャンパスです。歴史を感じる重厚な赤レンガ造りの建物が特徴的で、都心にありながらも緑豊かな環境を整えています。

文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、理学部、社会学部、法学部の学生が学びます。

新座キャンパス

新座キャンパスは、東武東上線志木駅から徒歩15分、JR武蔵野線新座駅から徒歩25分に立地しています。スタジオ棟や体育施設を豊富に有する広大な敷地とオープンな雰囲気が特徴で、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部の学生が学びます。

富士見総合グラウンド

富士見総合グラウンドは、さまざまなスポーツを支援する体育会専用グラウンドです。東武東上線志木駅から富士見総合グラウンド行きの専用スクールバスが出ており、野球グラウンド、テニスコート、アメリカンフットボール場、サッカーグラウンド、馬場、自動車部ガレージ、射撃場なども完備しています。

立教大学の自由選抜入試募集学部

立教大学で自由選抜入試出願を受け付けている学部について解説します。

自由選抜入試とは

立教大学の自由選抜入試は、志望する学部に関連した高い能力をもつ人、もしくは学業以外の諸分野において秀でた個性を持つ人を選抜し、立教大学で能力や個性を更に開花させることを期待する入試制度です。

文学部

文学部は、人間および人間に関わる諸分野を多角的かつ総合的に考察・分析し、人間の真の姿を読み解くこと、時代や空間を超えて人間や社会のあるべき姿を創出することを目指す学部です。

学科や専修の枠を超えて学べる柔軟性の高いカリキュラム編成が特徴で、変革が求められる現代において自ら課題を見つけられるよう研究していきます。

アドミッションポリシー

  • 知識

高等学校を卒業するのに必要な単位を修得済であること、もしくはそれと同等の知識を有すること。

  • 技能

授業を理解し、調査・分析・発表・討論を行うために必要となる日本語の能力を有すること。コンピューターの基本ソフトをある程度操作できることが望まれる。

  • 態度

文化の差異・性別・しょうがい等に対して偏見をもたず、さまざまな文化背景・生活体験を有する人たちと良好な人間関係を構築し、協働的に活動できる素地があること。また、言語・芸術など人間の営為全般に関する興味・関心があり、それを学問的に探究する志を有すること。

  • 体験

これまでの体験の意味を深く考え、それを今後に生かしていこうとする気持ちを持つことが望まれる。体験の内容は問わない。

選考方法

第一次選考として、書類審査を行います。ただし、ドイツ文学専修、フランス文学専修においては一次選考を行いません。

第二次選考として、面接試験を行います。英米文学専修では英作文を、ドイツ文学専修とフランス文学専修では外国語総合試験を、教育学科では小論文試験を行います。

行っておきたい対策

英作文試験では、与えられた英語の問題文について英作文を行い、読解力・文章構成能力・表現力を総合的に判断されます。外国語総合では、ドイツ語もしくはフランス語の読解力が問われ、小論文試験では、社会や教育などの分野を中心に与えらえたテーマに対する自由作文が出題されます。

英語能力はもちろん、基本的な文章力を問われますので、日頃から自分なりの意見を言語化するトレーニングを行いましょう。

異文化コミュニケーション学部

異文化コミュニケーション学部は、外国語を通して海外の人たちと交流することはもちろん、自分とは異なる考えと向き合う力、価値観の違いを生み出す文化や社会背景を理解する力を養うことを目指す学部です。

言葉を適切に使うだけではなく、その力を生かしてさまざまな場で他者と他者をつなぎ、多様性が尊重される社会に貢献できるよう育成します。

アドミッションポリシー

  • 知識

高等学校における外国語(英語)科目、国語科目、地理・歴史・公民科目の内容を理解していることが必要です。また、政治・経済、倫理、芸術、数学、理科などの科目にも関心を持っていれば、なお理想的です。

  • 技能

コンピュータの基本操作をマスターしていることが望まれます。英語は学部必修となりますので、高等学校での、コミュニケーション英語基礎、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ、英語会話について、十分に習得していることが必須です。

【Dual Language Pathway】

Dual Language Pathwayで学ぶためには、英語の4技能において高いスキルが必要です。

具体形には、実用英語技能検定(英検)CSE2.0スコア2,400点以上(従来型、英検CBT、英検2020 1day S-CBT、英検2020 2days S-interview いずれも可)、IELTS(Academic Module)オーバーオールバンドスコア6.0以上、TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア332点以上、TEAP CBTスコア671点以上、TOEFL iBTスコア80点以上の何れかが求められます。(2021年度入学者)

  • 姿勢

高い倫理性を持って、文化的違い・性別・しょうがいを理由とする偏見を持たないように努め、様々な文化背景・生活体験を有する人たちと良好な人間関係を構築し、協働的に作業ができる素地があることが望まれます。また、社会や世界の現象に関心を抱き、それらを複眼的な視点から考えて問題を引き出し、その問題に取り組んでいこうとする意欲と志を持っていることが必要です。

【5年一貫プログラム】

上記の姿勢に加え、学業と社会への貢献への強い意欲を持ち、博士前期課程を経て、通訳翻訳、英語教育、日本語教育、国際協力いずれかの領域で、高度な専門知識を生かした仕事を目指す志を持っていることが必要です。

  • 体験

海外体験のあるなしは問いません。人間とは何かといった問題、人と人とのコミュニケーションのありかた、自文化と異文化の相違といったことに興味や関心を持っていれば十分です。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。小論文試験では、社会・文化・言語・教育をめぐる課題文が与えられ、読解力・論理的構成能力・表現力などを総合的に評価します。

行っておきたい対策

小論文試験の対策を行うのはもちろん、出願資格を満たすには外国語の勉強も欠かせません。英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語のいずれかの公的試験において決められた基準を満たさなければなりませんので、早めの段階から準備しておきましょう。

経済学部

経済学部は、「豊かな人間性の育成」を目標として掲げ、ヒト・モノ・カネの結びつきを理解する多角的な視点を修得することを目指す学部です。

日々変化する現代社会にも対応できるよう、3学科一体化した運営が行われており、経済成長とその根底にある人間性についても考えを深めます。

アドミッションポリシー

  • 知識

経済学に関する特別の知識などは必要がないが、高等学校教育課程の全ての科目に対し真面目に取り組み相応の知識を有している必要があります。また、高い国語能力に加えて、外国語や数学の十分な知識が必要となります。また、社会科学を学ぶ学部であるので歴史や社会などについての水準以上の関心と能力を有していることが望まれます。

  • 技能

日本語および英語などの語学力は習得しておくべき不可欠の技能と考えています。また、社会的な諸問題に関する常識と深い洞察力や感受性も重要な技能と言えます。大学では多くの文献を講読しますので、読書量が多く優れた読解力を身に付けておくことも重要です。

  • 態度

社会問題に深く関心を有する態度がまず必要です。その際、高い倫理観と共に社会的弱者に対する優しい眼差しを有していることも重要なことと考えています。また、大学では多様な文化的背景や生活体験を有する人々と接します。そうした人々と共に学ぶためには偏見や差別意識を有さないことは当然の態度です。豊かな感性と社会常識を持ちながら、様々なことに積極的にチャレンジする意欲のある学生を求めています。

  • 体験

基本的には高等学校で学習や行事に積極的かつ真面目に取り組んできた体験が大事です。その上でスポーツやクラブ活動、生徒会活動、ボランティアなど、何か真剣に取り組んできたことがあればより望ましいことと考えます

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として総合科目試験と面接試験を行います。総合科目試験では、主に現代の政治や経済に関する知識や関心、基礎的な数学的分析能力が問われます。

行っておきたい対策

最新の時事ニュースはもちろん、時代や国に捉われずさまざまな政治問題や経済問題に触れるよう努めましょう。また、出願には英語試験の公式スコアが必要です。出願期間の初日から遡って2年以内のスコアであれば有効とされますので、計画的に取りかかりましょう。

経営学部

経営学部は、世界を肌で感じられる環境でリアルな経営を学ぶことを目指す学部です。これからのビジネスリーダーに必要とされる経営学の専門知識はもちろん、世界に通用するコミュニケーションスキルを身に付け、個々のリーダーシップ力を向上させていきます。

アドミッションポリシー

  • 知識

高等学校の卒業に必要な単位を修得済みか、修得する見込みであり、経営学を学ぶうえで必要となるレベルの日本語(国語)の力を有している必要があります。これに加え、「日本史」「世界史」または「数学」のいずれかについて秀でた力があることが望まれます。

  • 技能

コンピュータの基本的なソフトをある程度操作できることが望まれます。英語に関しては、大学入学共通テストにおいて国際経営学科では85%以上、経営学科では80%以上の正答率を獲得できる英語力があることが望まれます。国際経営学科に入学を希望される方は、実用英語技能検定2,300点(準1級)、GTEC for STUDENTS 1,190点、IELTS (Academic Module) 5.5、TEAP (R/L+W+S) 309点、TEAP CBT 600点、TOEFL72点、と同等もしくはそれ以上の英語力を有していることが強く望まれます。また、経営学科に入学を希望される方は、実用英語技能検定2,125点(2級〜準1級)、GTEC for STUDENTS 1,075点、IELTS (Academic Module)4.5、TEAP (R/L+W+S)267点、TEAP CBT510点、TOEFL57点、と同等もしくはそれ以上の英語力を有していることが望まれます。

  • 態度

異なる文化・性別・しょうがい等に対しての偏見が少なく、様々な文化背景・生活体験を有する人たちと良好な人間関係を構築し、協働的に作業ができる素地があることが望まれます。また、経営学あるいはリーダーシップ教育に関する興味・関心があり、学問的に探求する志を有していることが必要です。

  • 体験

これまでの生活においてグループ・ワークを数多く体験していることが望まれます。高等学校における生徒会活動、クラブ活動、行事実行委員会活動などを経験するだけでなく、学校外の地域活動やボランティア活動を体験しているとさらによいでしょう。国際経営学科の場合でも、海外への渡航歴はなくても問題ありませんが、学外における英語活動(例:英語ディベート大会、英語スピーチ大会)に積極的に出場した経験があると望ましいです。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。小論文試験では、論文作成のための素材や枠を提示され、それに対する独創的発想、問題理解能力、論理的構成力、文章表現力、理的素養などが評価されます。

行っておきたい対策

経営学部の小論文試験は、知識や自己表現力はもちろんのこと、誰も直面したことのないような課題や問題に対する解決力が問われます。また、周りを思わず頷かせるような説得力があれば、ビジネスリーダーの素質十分として評価されやすいでしょう。分かりやすい文章力、独創的なアイデア力を磨くのがポイントです。

理学部

理学部は、数学・物理学・化学・生命理学の4つの分野において、さまざまな技術の基盤となっている科学の専門知識や科学的考え方を身に付けることを目指す学部です。

自然や数理の深い法則性を探り、本質を理解することで、現代の先端技術を支える人材に育成します。

アドミッションポリシー

  • 知識

数学科

高等学校での1)数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bの内容を理解していることが必要です。

物理学科

高等学校での2)物理基礎、物理、および1)数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bの内容を理解していることが必要です。

化学科

高等学校での3)化学基礎、化学、および1)数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bの内容を理解していることが必要です。2)物理基礎、物理の内容を理解していることが望まれます。

生命理学科

高等学校での4)生物基礎、生物、もしくは3)化学基礎、化学、もしくは2)物理基礎、物理、および1)数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bの内容を理解していることが必要です。

  • 技能

コンピュータの基本操作をマスターしていることが望まれます。英語の読み・書きは大学における専門分野の学習・研究活動には必須ですので、高校レベルの英語を充分に修得していることが必要です。また、論理的思考力、および、発表やレポート作成を行うための充分な日本語能力を有していることが望まれます。

  • 態度

高い倫理性を持って、異なる文化・性別・しょうがい等に対しての偏見が無く、様々な文化背景・ 生活体験を有する人たちと良好な人間関係を構築し、協働的に作業ができる素地があることが望まれます。また、自然に対して真摯に向き合い、自然界に存在する「不思議さ」を常に探求し真理を求める志を持つことが望まれます。

  • 体験

日常の生活において自然現象に興味を持ち、自然の「偉大さ」「不思議さ」に触れ、それらを理解しようという努力をした経験を持つことが望まれます。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。小論文試験では、主に科学の基礎を内容とし、論文作成のために与えられた素材や枠を主軸に、独創的発想・問題理解力・論理的構成力・文章表現力・科学的素養を総合的に評価されます。

行っておきたい対策

数学・物理・化学の勉強に加え、出願資格を満たすためには英語の勉強も欠かせません。海外で行われている研究に関するテーマが出題されることもありますので、最新のニュースはチェックするよう心掛けましょう。

社会学部

社会学部は、社会の変化や理由、近年のグローバリゼーションに目を向け、世界で通用する分析能力と実践的な提言力のある人材の育成を目指す学部です。

社会に生起している問題を現場の視点から把握し、社会調査によって得られたデータを活用することで、時代や地域ごとに合った問題解決力を身につけます。

アドミッションポリシー

  • 知識

社会学に関する知識は特に必要としませんが、高等学校で学ぶ学科目について、はば広い知識を蓄えておくことが大切です。文系学部ではありますが、高校までの数学の考え方を知っていることも望まれます。

日本史・世界史を問わず、歴史に関する知識は重要です、特に近現代史の知識を持っていることが望まれます。また、現代社会を理解する上で、政治・経済に関する知識も持っていることが望まれます。

  • 技能

自分の考えを、的確な表現を用いて口頭で発表することや文章にまとめること、さまざまな技法やツールを用いて表現し発信できることが望まれます。

そのためにも、パーソナル・コンピュータをはじめ、多様な情報機器や表現手段を使いこなす工夫をすることが望まれます。

  • 態度

社会で生起するさまざまな問題に対する好奇心をもっていることが望まれます。

同時に、さまざまな社会的状況に置かれている人々に対して、共感をもって接することができ、他者を理解しようと努める姿勢が望まれます。

  • 体験

日常生活において、社会に生起するさまざまな問題に関心をもち、それを理解しようと努力した経験をもつことが望まれます。

異文化体験、ボランティア体験、高等学校内外での活動体験などを通じて、他者を理解する想像力を高める経験をつんでいることも大切です。

選考方法

第一次選考として、出願書類と事前提出の自由研究内容をもとに書類選考を行います。自由研究では、与えられたテーマに対し自分自身で着想し、調査や研究を重ねて考察した成果をまとめます。

2021年度自由選抜入試においては、社会学科「現代の社会の関するテーマ」、現代文化学科「現代の社会と文化に関するテーマ」、メディア社会学科「現代の社会とメディアに関するテーマ」が課されています。

第二次選考として、小論文試験と面接試験が行われます。面接試験では、第一次選考で提出された自由研究成果物を用いた口頭発表が求められます。

行っておきたい対策

社会学部の選考で特徴的なのは、出願の際に自由研究を求める点にあります。作文や感想文ではなく、実際に自分で調査・研究・フィールドワークをしてまとめたレポートが必要ですので、時間をかけて構成を練りましょう。

自分の経験はもちろん、公的機関からの発表や信憑性のある論文、図書館や公文書館、資料館、博物館等でしか得られない情報を参照しながら、自分オリジナルの意見や主張を明確にしておくことが大切です。

法学部

法学部は、人が共存するための模索の象徴ともいえる法と政治を学び、知識の修得に留まらず、複雑に流動する現代と未来を活きる知恵を身に付けることを目指す学部です。

法的・政治的思考を広く学びながら、物事の本質を見極める力を養います。

アドミッションポリシー

  • 知識

法学・政治学に関する特別な知識は必要ありません。ただし、法学・政治学を学ぶ上での基礎的な教養である「日本史」「世界史」、あるいは論理的思考能力の基盤となる「数学」のいずれかについて、十分な知識を有することが望まれます。

  • 技能

コンピュータをある程度操作できることが望まれます。また、授業での発表・議論やレポートの作成を行うことができる日本語(「国語」)の能力が求められます。「英語」に関しては、読む、書く、話す、聞くといった能力を高等学校で十分に身につけておくことが必要です。

  • 態度

高い倫理感を備え、異なる文化・性別・しょうがいなどに対して偏見を持たず、多様な人々と良好な関係を構築し、協働できることが望まれます。また、法律や政治をはじめ広く社会に対して関心を持ち、学問的に追求する志を有していることが必要です。

  • 体験

新聞や本を日常的に読む習慣をつけておくことが望まれます。高等学校で生徒会活動、クラブ活動、行事実行委員会活動、ボランティア活動を行うなど、様々な人々と接し、多くの体験をしていることが望ましいといえます。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として面接試験を行います。出願書類には、入学願書・調査書・証明書類の原本のほか、志願理由書や活動報告書も含まれます。

行っておきたい対策

アドミッションポリシーに記載されている通り、英語の「読む、書く、話す、聞く」能力の向上を意識して勉強に取り組みましょう。出願資格として、一定基準以上の英語試験結果が求められます。

観光学部

観光学部は、世界中で年間14億人が国境を超えて旅行しているということに着目し、経営・経済・地理・社会・人類学の観点から観光産業を分析することを目指す学部です。

「ビジネスとしての観光」「地域社会と観光」「文化現象としての観光」という3つのプログラム群をもとに、総合的な教育が行われます。

アドミッションポリシー

  • 知識

観光に関する特別な知識は必要ありません。しかし、高校で履修する科目のいずれかにおいて秀でた力があることが望まれます。また、異文化に対して深い関心があることが望まれます。

  • 技能

コンピュータの基本操作をマスターしていることが望まれます。また、授業における調査、分析、発表、議論のために必要となる日本語の力を十分に有していることが望まれます。

  • 態度

高い倫理性の下で異なる文化・性別・しょうがい等に対する偏見を持たず、様々な文化背景・生活体験を有する人たちとの間で積極的に人間関係を構築し、協働的に作業ができる素地があることが望まれます。

  • 体験

高等学校での授業において、集団での協働作業を体験していることが望まれます。また、生徒会活動、クラブ活動、行事実行委員会活動、ボランティア活動などを体験しているとさらによいでしょう。特に海外への渡航経験は必要ありません。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。書類選考においては、事前課題が求められます。観光産業関連の経営と観光による地域活性化について、文化交流に積極的に参加した実績と観光事業による文化交流に貢献したい意欲についてなど、出題されるテーマごとに3,000字程度の文章を作成します。

行っておきたい対策

自分がこれまで行ってきた行動がどう観光産業もしくは観光事業に結びつくか考え抜き、今後どう学びを深めていきたいか、入学後にどんな活動をしたいか、自己分析を深めておくのがポイントです。

第二次選考の小論文試験においても、同様に観光に関するテーマが出題される傾向が高くなりますので、準備を欠かさず行いましょう。

コミュニティ福祉学部

コミュニティ福祉学部は、格差問題、地域社会の変容、少子高齢化など複雑化する時代の中において、コミュニティ(社会組織)、ウェルビーイング(良き人、良き人生)の在り方を考え、新しい福祉社会の構築を目指す学部です。

福祉を広い視野で捉えるための複合的な学びと、現場を体験するフィールドスタディを提供し、思考力と実践力を養います。

アドミッションポリシー

  • 知識

福祉の学びには社会の成り立ち、背景、構造と人間に対する理解と知識が必要となります。専門的なことは大学入学してからの学びとなりますが、少なくとも近代の歴史、現代の社会問題などの知識は必要不可欠のものといえます。日頃から新聞や社会評論的な雑誌等を読んでおく程度の努力と、そこから得られる知識を一般的な常識として持っていてもらう必要があります。

  • 技能

スタディ・スキルは大学での学びにおいて極めて重要な技能といえます。また現代ではICT(Information and Communication Technology)を使いこなすことが必然的に求められます。高度なことは入学後の技能の取得となりますが、ワード、エクセル、メールの送受信等ある程度コンピュータの基本ソフトを使えることが望まれます。

  • 態度

福祉は極めて倫理性の高い専門領域です。それは人の尊厳を認め大切にすることから始まります。それは決して人を憐れむ心ではありません。人と社会に対しての理解と相手の立場と心を理解しようとする謙虚な姿勢です。常に自らを内省する態度と、そして相手を愛する心を持ち続けられることを期待します。

地球および地域社会の一市民として、高い公共性と倫理性を持ち、異なる文化・貧困・ジェンダー・しょうがい・子ども・高齢者等に対して、自らに内在している偏見に気づいて修正することができ、またこれらの人を排除することなく、異なる価値観を持った人たちと協働(社会的結束)しようとする人を求めます。

  • 体験

入学前にボランティア活動などを経験することは、入学後の福祉の学びにとても意味があります。それは人を支援することの意味とそれが自分にとっての大きな学びになることに気づくからです。また「人と社会との関わり」、「人と人との関係の原理」などについても理解が深まります。それは大学での福祉の学びの基本的な心構えを入学前に自然に身につける有効な方法となります。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。

行っておきたい対策

英語検定試験の結果はもちろん、スポーツ・文化・芸術・ボランティアなどの活動実績も求められます。実績を積むだけではなく、社会福祉を考える上でどんな体験が役に立ったか、どう役に立てていきたいかまで深く考え、アピールする要素を見出しましょう。

現代心理学部

現代心理学部は、人間の思考する「心」活動する「身体」、そして現代人に計り知れない影響を与えている「映像」(あるいは知覚の中心たる「視覚」)の3つをメインテーマに据え、21世紀に相応しい新たな人間学の創出を目指す学部です。

時代を見つめる科学のまなざし、ユニークな発想、現代におけるアートを学べる環境が整っています。

アドミッションポリシー

  • 知識

高等学校を卒業するのに必要な単位を修得済みか、修得する見込みであることが必要です。

  • 技能

入学のために特別な技能は必要ありません。しかし、本学部の多くの授業ではコンピュータを使用することになるので、コンピュータの基本的な操作は習得しておいた方がよいでしょう。

  • 態度

「心」「身体」「映像」に関する学問や実践に強い関心を持ち、専門的に探求する志を有していることが必要です。

  • 体験

入学のために特別な体験は必要ありません。「心」や「身体」、あるいは「映像」の不思議さに興味を引かれ、その不思議さを掘り下げて考えてみたり、あるいは自ら色々な方法で調べたり実践を通して考えたりした経験などがあれば望ましいと言えるでしょう。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。

行っておきたい対策

現代心理学部がテーマとしている、「心」「身体」「映像」の不思議さに触れた体験と、その不思議さに対しどう感じ、どう行動に映したか、どんな疑問や解決案を思い浮かんだかなど、自分なりのエピソードを掘り下げておきましょう。入学への関心や意欲を伝え、実践につながる感覚を養えます。

立教大学の国際コース選抜入試募集学部

立教大学で国際コース選抜入試出願を受け付けている学部について解説します。

国際コース選抜入試とは

立教大学の国際コース選抜入試は、英語のみで卒業要件単位を取得できるよう環境を整え、グローバル社会に貢献できる人材の育成を目指して作られた入試制度です。

異文化コミュニケーション学部 × Dual Language Pathway

「異文化コミュニケーション学部 × Dual Language Pathway」は、異文化コミュニケーション学部で行われる専門科目を主に英語で修得し、グローバル社会に貢献できるよう目指すコースです。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として面接試験を行います。

2021年度入試においては、書類選考の際に課題小論文の提出が求められます。異文化を理解するとはどういうことか、異文化を理解することがどのように社会貢献につながるかについて、4,000字以上5,000字以内で論じます。また、面接試験においては異文化コミュニケーションに関する30分の英語講義を聴講後、口頭試問が行われます。

行っておきたい対策

欧米の大学で授業を受けられる水準の英語能力が求められるコースであるため、専門用語や学術用語にも耐えられるリスニング、ヒアリング、スピーキング、リーディング能力が欠かせません。教室やテキストでの学びも重視しながら、実践的な英語を活用する場を探しましょう。

社会学部 × 国際社会コース

「社会学部 × 国際社会コース」は、グローバルな視点から日本と海外の社会と文化を理解し、地球社会で活躍する人材の育成を目指すコースです。学部の英語科目を軸に、3学科の専門科目を学生の関心に添って横断的に履修できるのが特徴です。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。小論文試験では、与えられたテーマについて書かれた文章から、論理的構成力・文章表現力・知的要素・独創的発想などが総合的に評価されます。

行っておきたい対策

他の学部学科よりも高い英語力が求められます。また、自由選抜入試との併願は基本的に認められませんが、異文化コミュニケーション学部に限り併願できますので、英語力を活かした進学をしたい場合には検討しておきましょう。

Global Liberal Arts Program(GLAP)

「Global Liberal Arts Program(GLAP)」は、立教大学がこれまで培ってきたリベラルアーツの理念と国際性を養う教育を少人数で行い、英語による科目のみで学位取得を目指すコースです。

既存の10学部から完全に独立したプログラムを敷いており、英語によるコミュニケーション・思考力・表現力を養います。

選考方法

第一次選考として書類選考を、第二次選考として小論文試験と面接試験を行います。小論文試験では、与えられた英文を読み、そのテーマに対して英語で小論文作成を行います。

行っておきたい対策

出願に必要な英語力をつけることはもちろん、自分の意見をしっかり英語で示せる独自性、少人数授業でも問題なくコミュニケーションが取れる積極性も必要です。英語で学位を取得したい理由を明らかにし、英字新聞の読み込み等、日頃から英語に触れておきましょう。

まとめ

立教大学では幅広い学部で自由選抜入試出願を受け付けていますが、多くの学部で英語力を重視する出願資格を設けています。授業や講義で直接英語を使わない学部であっても、グローバリゼーションに対応しながら西洋の伝統的なリベラルアーツカレッジをモデルに発展してきた立教大学ならではの出願資格ですので、日頃から学びを怠らないよう準備しておきましょう。新しい時代のグローバルリーダーとして自分を成長させたい人にとっては、最適の環境です。

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