数学が苦手だと、テキストや参考書を開いて机に向かうことすら、億劫に感じられてしまうこともあるでしょう。なかなか勉強スイッチが入らず、気がつけば時間が経っていることも多いはず…。
今回は、高校生向けの数学アプリを紹介します。スキマ時間を有効活用しながら短時間で復習できるアプリであれば、数学への苦手意識を少し払拭してくれるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
①Photomath
Photomathは、スマホのカメラで数式を撮影すると、自動的に計算して答えを教えてくれるアプリです。
学校や予備校から出された課題を撮影すれば、先生からのチェックを待つことなく、自分の答えが合っているか確認できます。そのため、「さくさく進めて次に問題にチャレンジしたい」「間違っている問題があれば早めに復習しておきたい」というときに便利でしょう。
また、過去問など自分で採点しなければいけないときにも使えます。手書きの文字や一部複雑な数式には対応していませんが、効率アップのために活用していきましょう。
利用者の口コミ
「受験生なのですが解き方の知りたい問題をかざすとすぐ出てくるので便利です。答えだけではなくわかりやすく、少ない文でもわかる解説も着いていて使いやすいです。それに答えが出るまでに時間がかからないので楽!」
②Clearnote
Clearnoteは、「勉強の分からないところを楽しく解決する」ことを目的に作られた、ノート共有アプリです。
自分で作ったノートを外部に公開することも、外部の人が作ったノートを閲覧することも可能です。数学以外にも多種多様な科目で活用されており、ユーザー同士での質問もできます。
例えば、公開できるレベルにまでノートを作りこみ、理解力を上げていくのもよいでしょう。「公開すること」がひとつの目標になるため、自然と勉強へのモチベーションもあがります。また、他の人のノートを参考にしながら、自分にはない勉強法を探してみることもおすすめです。
利用者の口コミ
「本当に役に立つアプリです! ①自分の書いたノートに対しての感想などをもらえる。→勉強のモチベーションアップにつながる。感想もあるので励みになります! ②他の人のノート見れる→同じ単元を習っていても、習う事は 多少違うので、自分にあったことを 他の人のノートによって学べます! ③わからないところを質問できる。質問をせず、見ているだけでも勉強に なること盛り沢山です! これからも使い続けようと思います!」
③Microsoft Math Solver
Microsoft Math Solverは、Microsoft社が開発した数式計算アプリです。
高度なAIが搭載されており、小学校から高校で習う数式を自動計算してくれます。ただ答えを教えてくれるだけでなく、グラフを出したり、Web上から類題を探して提示したりしてくれるため、間違えた問題の復習にも役立つでしょう。
少しレベルを上げた(もしくは下げた)問題の自動提案機能もついています。得意分野を更に補強したり、苦手分野を過去に遡って学習し直したりしたいときに便利です。
利用者の口コミ
「わからない問題や計算が面倒な時に使わしてもらっています。手書き入力の精度がすごく高くて満足しています。書くのは指で、書いたもの同士が離れていても一発で正しく認識してくれます。他のモードもまだ試していませんが期待しています。流石Microsoft!」
④数学検索アプリ Qanda(クァンダ)
数学検索アプリ「Qanda(クァンダ)」は、分からない数式を撮影するだけで、自動で解説をしてくれるアプリです。
数式を計算するのではなく、解説をしてくれるアプリであることが特徴です。解説を見てもよく分からない場合、難関私立・国公立大学などに在籍している先生に、チャットで質問することもできます。
解説の少ない参考書を使う場合や、分からないとき即座に質問できる相手が欲しい場合には、非常にメリットのあるアプリです。
利用者の口コミ
「問題を画像で撮って解き方と答えを検索出来ます。これだ!という解き方はまぁまぁ出てきます。先生(学生さんが多い)に質問をするとマッチングして、答えてくれます。皆さん、丁寧に解き方を説明してくださるので、助かります!」
⑤数学公式集
数学公式集は、重要公式を確認できるアプリです。
単元ごとに公式が網羅されているだけでなく、キーワードで検索をしたり、暗記したものにチェックしたりする機能も備わっています。公式ごとにミニ解説がついているため、公式の使い方や計算方法を学びたいときに便利でしょう。
中学数学はもちろん、高校数学も数学ⅢCまで対応しています。理数選択生や難関大学受験生も多く活用しているため、気になる人はインストールしてみましょう。
利用者の口コミ
「ハッキリ言って凄く良かったです。スライドして連続表示、画像で一目で理解。こういった自分の求めていた要素が詰め込まれてました。」
⑥立体学習あぷり
App Storeからダウンロードする︎
(Androidなし)
立体学習あぷりは、立体図形を好きな角度から表示し、分析できるアプリです。
図形ごとに距離・角度・面積・体積の計算に加え、立体図形の切断・延長・展開図作成までできます。テキストの平面上ではイメージしづらい図形であっても、視覚的に理解することができるでしょう。図形問題に苦手意識がある人には、特におすすめです。
利用者の口コミ
「無駄な機能がなくシンプルで使いやすいです!最初のチュートリアルもわかり易く、とてもいいアプリだと思います。丁度立体の切断を学校で習っているところなので、参考になりました。」
⑦数学のトリック
数学のトリックは、他ユーザーと競いながら基本的な計算を繰り返せるアプリです。
足し算・引き算など基本的な数式から、平方根・べき乗まで単元が幅広く、計算力トレーニングに役立ちます。計算でのケアレスミスが多い人や、なるべく早く計算を解けるようになりたい人に、向いているでしょう。
合同ゲームモードやマルチプレイモードを使えば、人と対戦したり自分の記録を公開できたりします。高いスコアが出たときの楽しみもあるため、毎日のルーティンとして使うのもよさそうですね。
利用者の口コミ
「このアプリは数学の計算(足し算からルート計算まで)をゲーム形式で楽しく学べる数学アプリの理想系のようなアプリです。1分間チャレンジ、スピードチャレンジなどで正確性や解く速度など鍛えたい力によってモードを使い分けることが出来ます。計算が早くなるので入れるのをオススメします。」
⑧WolframAlpha
WolframAlphaは、難しい計算問題をAIが自動で解いてくれるアプリです。
他の自動計算アプリよりも、対応している難易度の幅が広いことが特徴です。微分・積分・方程式・他多数など幅広いジャンルの計算ができ、問題によってはグラフや図形の表示も可能です。関数やベクトルにも対応しているため、入試レベルの問題も解きやすくなるでしょう。
理系学生や、数学受験を決めている人にとって、大きな支えとなりそうです。分からない問題をすぐにチェックするためにも、上手に活用していきましょう。
利用者の口コミ
「英語でしか入力/出力はできませんが、それを補って余るほどの便利さがあります。DLしてよかったと心から思ってます。」
⑨数研Library
数研Libraryは、数研出版発行の学習教材と連動したアプリです。検定試験である「数検」の対策用アプリではなく、大学受験参考書として有名な「チャート式問題集シリーズ」などの解説用である点に留意しておきましょう。
問題・解答・解説が全てセットになっていて、解けた問題と解けなかった問題をそれぞれ登録することができます。また、選択形式の一問一答問題もあり、毎日飽きずに続けられるでしょう。学習履歴は全て蓄積されるため、苦手単元を知りたいときにも便利です。
利用者の口コミ
「青チャート買ったら挟んであった紙にあったのでダウンロード。まだ未購入ですが、感想、まさにこれが欲しかった!!!非常にありがたいです!数3の解説も実装してもらえるとますます助かります!!」
数学アプリで勉強するときの注意点
最後に、アプリを使って勉強するときの注意点を紹介します。
スキマ時間だけで使うようにする
スマホアプリでの学習は、スキマ時間におこなうことが鉄則です。今回紹介したアプリはどれも使い勝手がよいものばかり。しかし、スマホ内にSNSや娯楽アプリが入っていると、どうしても勉強以外の誘惑に釣られやすくなります。そのため、スキマ時間=限られた時間に集中してアプリで勉強することで、他の娯楽アプリに誘惑されづらくなります。
また使用する時間を予め決めて取り組むのも効果的です。「晩ご飯ができるまでの10分だけ使う」「予備校に移動する電車のなかでだけ使う」など自分ルールを決めておけば、使用タイミングに迷うこともありません。
テキストや参考書での勉強も欠かさない
どんなに便利なアプリでも、テキストや参考書と兼用しながら学習を進めましょう。
アプリは自分の苦手分野の学習や計算力アップには便利ですが、基礎固めから入試問題演習まで網羅できるものは非常に少数です。また、途中式を細かく書きながら計算したり、類題を繰り返し解いたりする必要もあるため、アプリだけに100%頼らないよう意識しておくことがポイントです。
苦手単元にも積極的に取り組む
クリアした単元や解答完了までのタイムを記録として残せるアプリの場合、高いゲーム性を楽しめます。勉強へのモチベーションを上げるためには便利ですが、つい得意分野ばかりにチャレンジしてしまい、苦手分野への対策がおざなりになってしまうこともあるでしょう。
そのため、提案される単元は網羅的に取り組み、得意・不得意関係なく着手することが必要です。成績アップには全単元の学習が必要だと捉え、偏らない学習をおこないましょう。
まとめ
今回は、高校生におすすめの数学アプリを紹介しました。搭載されている機能やアプリごとの得意分野を比較しながら、自分に合ったものをインストールしておきましょう。スキマ時間を効果的に使って苦手対策ができれば、効率よく成績アップが図れます。