【推薦対策】面接でうっかり使いがちな「間違い敬語」

Edv Magazine 編集部

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【推薦対策】面接でうっかり使いがちな「間違い敬語」

敬語〇×クイズ

突然ですが、クイズです!

次の敬語はそれぞれ、面接の場において正しい敬語でしょうか。○か×かでお答えください。

  • 学ばさせていただきました
  • おっしゃられていたので
  • 大変参考になりました
  • 伺わせていただきます

では、答え合わせです。

「学ばさせていただきました」

正解は×。正しくは「学ばせていただきました」もしくは単に「学びました」です。

「~させていただく」というときに「さ」を入れるか入れないかは、動詞の種類によって変わります。「学ぶ」「休む」「歌う」といった五段活用動詞と呼ばれる動詞は、「学ばせて」「休ませて」「歌わせて」と続くのが正しい使い方です。

見分け方としては、否定形にしたときの「ない」の直前の音を伸ばしてみます。直前の音が「あ段(あ/か/さ/た/な/は/ま/や/ら/わ)」なら「~せていただきます」、それ以外なら「~させていただく」と続きます。

「〜せていただく」になる場合

  • 学ぶ→学ない→学ばせていただきます
  • 休む→休ない→休ませていただきます

「〜させていただく」になる場合

  • 受ける→受ない→受けさせていただきます
  • 食べる→食ない→食べさせていただきます

ただし、「学ばせていただく」という表現には「誰かの許可を得て学ぶ」というニュアンスが含まれます。一般的には自分の意志で学んでいるので、「学びました」というストレートな表現が適しています。

「おっしゃられていたので」

正解は×。一見丁寧に見えますが、正しくは「おっしゃっていたので」です。

「おっしゃる」はそれ自体が尊敬語であり、尊敬を表す「~られる」という助動詞と組み合わせると二重敬語となってしまいます。「○○教授が説明会で『自由な校風』とおっしゃっていたので志望しました」など、相手の行動に敬意を表して話したい場合に使います。

「大変参考になりました」

正解は×。「参考」は、「自分の考えや判断の足しにする」という意味なので、正しくは「大変勉強になりました」です。

「伺わせていただきます」

正解は×。やってしまいがちな二重敬語の代表例です。「伺います」でOK。「伺う」は「行く」というの謙譲表現なので、単独で使っても謙譲(相手に対してへりくだる)の意味を持ちます。近年、二重敬語は誤りではないとする考え方もありますが、相手によっては違和感を感じたり、慇懃無礼な印象を抱いたりすることがあるため、できるだけ避けましょう。

なんと、すべてが間違い敬語でした。どれも推薦入試の面接で使いがちなものばかりです。

合否に直接関わるものではありませんが、あまりにも間違っていると面接官の印象もさがってしまいます。一般常識として知っておきたい敬語表現を、この機会に確認しておきましょう。

よくある間違い

推薦入試の面接でよくある間違い敬語

まずは、面接でよくある間違い敬語を紹介します。心当たりがあるという人は、普段から気をつけるようにしましょう。

さ入れ言葉

謙虚な姿勢を印象づけたくて「〜させていただきます」を使いがちですが、「行かせていただきます」「論文を書かせていただきました」は、いずれも余計な「さ」が入っている「さ入れ言葉」です。正しくは「行かせていただきます」「書かせていただきます」。

ちなみに、「〜させていただく」という表現には相手の許可を得て行うというニュアンスが含まれます。必要以上に使いすぎると違和感を与えるので、自分の意思で行う動作には「行きます」「書きます」とシンプルに表現しましょう。

ら抜き言葉

「〜できる」ということを伝えるときに使いがちな「ら抜き言葉」。「何でも食べれます」「朝は早く起きれます」はいずれも、「食べれます」「起きれます」が正しい表現です。

すべてに「ら」を入れればよいのではなく、動詞の種類によって「~れる」か「~られる」かが変わります。迷ったときは、「誰かを誘う表現」に置き換えてみると見分けがつきます。勧誘する表現にしたとき、語幹に「~よう」がつく場合は、可能を表す表現では「られる」がつくと覚えてください。

例)「~よう」がつく動詞=「ら」を入れるのが正しい

  • 食べる→食べよう→食べられる
  • 起きる→起きよう→起きられる
  • 見る→見よう→見られる

例)「~よう」以外がつく動詞=「ら」は入れない

  • 歩く→歩こう→歩ける
  • 売る→売ろう→売れる
  • 書く→書こう→書ける

い抜き言葉

「この前テレビ見てて」「勉強してたら」といった「い抜き言葉」は、友達同士や親しい間柄で話している時は問題ありませんが、カジュアルな印象を与えるため、書類上や面接などの改まった場ではふさわしくありません

「見てる」「してる」「やってる」と「い」を入れるのが正しく、後に言葉を続ける場合も「見てまして」または「見ておりまして」となります。

尊敬・謙譲表現

敬語の間違いで多いのが「尊敬」と「謙譲」を混同してしまうケースです。尊敬語は相手を立てて敬う表現、謙譲語は自分を下げてへりくだる表現です。何でも「お~になる」「~される」「~させていただく」とすればよいわけではなく、動作によってはまったく違う言葉になるため、注意が必要です。

例えば「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、謙譲語は「申す」「申し上げる」です。これを混同して面接官に「先ほど申し上げられていた~」と言ってしまうと、失礼に当たります。「言った」主語は面接官であるため、正しくは「先ほどおっしゃっていた〜」です。

二重敬語

相手のことを尊重して敬語を使いすぎてしまうのも間違い敬語です。気持ちはわかりますが、まわりくどく、慇懃無礼な印象になってしまいます。

よくあるのが、「お~になる」と「られる」を重ねて使ってしまう使い方。「お話になられる」「お帰りになられる」「お食べになられる」などがその例です。

また、「おっしゃる」「召し上がる」「ご覧になる」はそれだけで尊敬表現、「伺う」「拝見する」「参る」はそれだけで謙譲表現です。これらにさらに「~られる」や「させていただく」をつけるのも二重敬語となります。

よくある二重敬語の例

  • お話になられる →(正)お話になる
  • おっしゃられる →(正)おっしゃる
  • ご覧になられる →(正)ご覧になる
  • 伺わせていただく →(正)伺う・伺います
  • 参らせていただく →(正)参る・参ります

身内を指す表現

面接では、自分に近い立場の人(=身内)と、面接官や志望校の教授など目上の人を明確に区別します。身内に対しては謙譲表現、目上の人に対しては尊敬表現を使います。

ここで重要なのは、普段は目上の立場でも、面接の場では「身内」に含まれる場合があるということ。例えば自分の担任の先生は身内にあたります。「○○先生に推薦をいただいて」と言いたい場合は「○○先生に推薦してもらい」と、特に敬意を払わなくてOKです。

印象を下げるNGな話し方

印象を下げるNGな話し方

面接の場では、友達と話すような話し方は印象を下げてしまいます。特に語尾や接続の部分で「素」の話し方が出てしまいがちなので注意しましょう。

語尾あがり

「私はぁ(↑)、高校の部活でぇ(↑)、リーダーをぉ(↑)、努めていまぁす!」など、文節ごとに語尾を上げて話すと、聞き手に幼稚な印象を与え、「この人大丈夫かな?」と思われてしまいます。「○○学科のカリキュラム?に興味があって」「福祉施設でボランティア?をしていました」など、「この表現で合ってるのかな?」と自信がない場合にも出やすいです。

冒頭の「私は」や、「リーダー」など特に伝えたい部分を高く、「努めています」などの語尾を低くといったように、日本語のイントネーションを正しく使い分け、自信を持って発言しましょう。

「~っス」

先輩に向かって話すような運動部のノリは、カジュアルな場と改まった場の使い分けができない、幼稚な人という印象を与えてしまうためNGです。本人は敬語を使っているつもりでも、相手にとっては失礼にあたります

緊張がほぐれてくると出やすくなるので、仮に面接官が親しみやすい人柄でも、「頑張ったのは部活っス」「あざっス!」などと言わないようにしましょう。

「~じゃないですか」

「わたしって〜じゃないですか」と言われても、初対面の面接官は知りません。お互いのことをよく知っている友達同士ではないのですから、相手が知っている前提で話すのは失礼にあたります。

そもそも「~じゃない」という言い回しは「~ではない」が崩れた言い方なので、面接で使うのはふさわしくありません。敬語で話しているからOKではなく、自分はこういう人間だということを伝えたいなら「わたしは〜なので」と伝えるべきです。

「~ていうか」

これも学生がつい使ってしまいがちなフレーズ。「友達っていうか後輩っていうか」といっても、同級生と後輩は別物です。自分の中ではほぼ同じようなものでも、正しく伝えなければ意味がなく、日本語の使い方が雑という印象を与えてしまいます。どうしても曖昧なものを伝えたい場合は「○○というよりはむしろ△△」などと表現しましょう。

これだけ覚えて!面接での敬語

これだけ覚えて!面接での敬語

「そうは言っても面接で緊張すると、正しい敬語を使える自信がない……」という人のために、最低限覚えておきたい敬語の基本と、面接でよく使う言葉をまとめました。

面接でよく使う敬語

尊敬語:相手を立てて敬う(相手の動作に使う)謙譲語:自分を下げ、へりくだる(自分や身内の動作に使う)聞き手に対して丁寧に述べる(主に語尾)
言うおっしゃる言われるお話になる申す申し上げる言います
来るいらっしゃるお越しになる来られる見えるお見えになるおいでになる参る伺うあがる来ます
いるいらっしゃる見えるおいでになるおるいます
見るご覧になる見られる拝見する見ます
尋ねるお尋ねになる尋ねられるお聞きになる伺うお尋ねするお聞きする尋ねます
もらうお受け取りになる受け取られるいただく頂戴するもらいます
聞くお聞きになる伺う聞きます

完璧じゃなくても、基本を抑えることが大事

外国語に比べて、日本語のルールは非常に複雑なことで知られています。ましてや普段使い慣れない敬語を、緊張する面接の場で正しく使いこなすのは難しそうに感じられますよね。

緊張するのは当たり前。入試面接は敬語のテストではありません。完璧を目指す必要はないのです。

ただし、正しい敬語を使おうとする姿勢は大切です。基本だけでも抑え、できれば日頃から先輩や先生など目上の人に使って慣れておくと、いざというときに自然に使いこなせます。アピールポイントを正しく伝えるために、「面接敬語」を少しずつ身につけましょう。

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