7月後半から始まる夏休み。新型コロナウイルスの感染拡大により旅行や帰省がしづらいなか、どう過ごすべきか悩む人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな高校生におすすめの夏休みの過ごし方を紹介します。コロナ禍でも楽しめることを優先してピックアップしますので、ぜひ参考にしてみてください。
勉強を頑張りたい人向けの過ごし方
まずは、勉強を頑張りたい人向けの過ごし方です。新学期を見越して、自分がどんな勉強に向き合い、どんな成果を上げたいかを軸に考えてみましょう。
①受験勉強
受験生は、受験を見据えた勉強をしましょう。「夏は受験の天王山」という言葉がある通り、夏は過去に習った内容を総復習し、秋以降に始まる過去問演習に備える時期です。
苦手な単元がある場合は時間をかけてじっくり向き合い、理解度を高めていきましょう。夏前に、やるべき単元や1日の勉強時間など目標を定めて臨むのがおすすめです。
②予習・復習
受験生以外は、日々習う単元に対する予習・復習をするのがおすすめです。先取りで予習をしておけば、2学期以降の授業を理解しやすくなり、周りより一歩リードした状態でスタートできるでしょう。
また、一学期の単元を総復習しておけば2学期の定期テストで大いに役立ちます。テスト直前になって出題範囲の広さを見て慌てることのないよう、夏の間に余裕を作っておくのがベターです。
③夏期講習
塾や予備校が実施している夏期講習に参加するのもいいでしょう。多くの塾・予備校では、季節講習を開催しています。
志望大学合格に向けたオリジナルカリキュラムを設けている講習もあれば、自分で受けたい単元を選んでポイントを絞りながら受けられる講習もあります。なかには夏期限定の割引や入会キャンペーンを適用してくれることもあるので、お得に受けるチャンスがあるかもしれません。気になるものを比較・検討しながら進めていきましょう。
参考:予備校・塾・家庭教師・独学を徹底比較!予備校の選び方&おすすめ校も紹介
④資格試験対策
英検・漢検・数検・TOEICなど、資格試験対策をすることもできます。資格試験は、今自分が持っている力を客観的に把握するのに役立ちます。定期テストだけでは分からない能力やスキルも認識できるでしょう。
大学によっては推薦入試の出願要件として特定の資格試験への合格実績を設けている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
参考:総合型選抜(旧AO入試)とは?出願条件や選考方法別の対策など
⑤オープンキャンパス
気になる進学先のオープンキャンパスに参加する過ごし方もあります。オープンキャンパスに参加することで、学校ごとに異なる特色や設備・環境を知ることができます。学校によっては模擬授業や入試相談会を実施しているので、積極的に活用しましょう。
オンラインでのオープンキャンパスを活用すれば、遠方の学校も気軽に見学できます。受験生(3年生)に限らず、1~2年生で参加するのもおすすめです。きっと進路選択の参考になります。
趣味に没頭したい人向けの過ごし方
夏休みはまとまった時間が取れるため、趣味に没頭する絶好のチャンスです。自分の好きなことにとことん向き合ってみるのもいいでしょう。
⑥読書
夏の間に読書に勤しむのもおすすめです。夏期限定で文庫フェアを開催している出版社も多く、文庫本を安価で入手しやすくなります。また、図書館を活用すれば出費を気にせずたくさんの本と出会えるでしょう。
個人的に気になっていた本を読むのはもちろん、自分が普段手に取らないようなジャンル、誰かがおすすめしていた本にも目を向けてみると、きっと新たな発見があります。
参考:高校生に読んでほしい!おすすめの本15選【読めばやる気がUP】
⑦映画鑑賞
非日常に浸れる映画鑑賞もおすすめです。時間がなくてなかなか見れていなかった作品や話題の新作など、興味のあるものを探してみましょう。
映画館の大きなスクリーンはもちろん、NetflixやAmazonプライムなどのサブスクリプションサービスを使って自宅で楽しむのもいいでしょう。余力があれば感想や気に入ったシーンについて文章にまとめ、ブログやSNSで発信してみてください。
参考:高校生におすすめの映画15選【観ればきっと人生の糧になる】
⑧ゲーム
長い時間をかけないとクリアできないゲームや、同世代で話題になっているゲームにチャレンジするのもいいでしょう。オンライン通信できるゲームであれば、なかなか友達と会いづらいご時世でもリアルタイムで一緒に楽しめます。
⑨運動
運動して自分と向き合う時間を取るのもいいでしょう。日常的に運動している人は、運動の時間や内容を見直すのがおすすめです。普段と違う時間帯にやることで新たな発見が見えたり、いつもと違ったやり方でマンネリ防止を図ったりできそうです。
あまり運動しない人は、これを機に手軽なものから始めてみましょう。自宅でのフィットネスやヨガ、近所の森林公園でストレッチやウォーキングなど、取り組める運動の幅は意外と広いものです。熱中症対策を十分に取りながら、運動を楽しみましょう。
⑩料理
料理やお菓子作りに挑戦してみるのもおすすめです。ぜひどんなものを作るかレシピを調べ、買い出しをするところから始めてみてください。
和食・洋食・中華・イタリアン・アジア料理・スイーツ・パンなどジャンルを変えて取り組むのも、歴史や文化との関連性を探りながら郷土料理に挑戦してみるのもよさそうです。
また、全て自分でやらずとも、家族と一緒に作る方法もあるでしょう。食卓に花を添えたり写真を撮ったりすれば、楽しみの幅も広がります。
⑪カメラ
カメラを持って町に繰り出し、日常の何気ない瞬間を撮影していきましょう。どの角度からどう撮るか、どんな出会いをどう写真に収めるか考えることで、ふだん気づかないことに気づけるかもしれません。
またSNSなどで話題になっているスポットに足を運び、写真を撮るのもきっと楽しいでしょう。撮影した写真を後でまとめれば、夏の思い出アルバムができそうですね。
家族や友達と楽しみたい人向けの過ごし方
夏は、家族や友達と過ごすのにもうってつけです。自分一人ではできないことにチャレンジし、充実感を味わいましょう。
⑫部活
部活に所属している人は、ふだん以上に部活に精を出してみるのがおすすめです。夏に大会を控えている部活であれば、おのずと練習時間が増えるでしょう。朝練や夜練が増え、いつもよりじっくり時間をかけて自分やチームと向き合えます。
卒業してからも時折思い出す大切な青春の1コマになるので、ぜひ手を抜かずに頑張ってください。
⑬お泊り会
自宅や友人宅でお泊り会をするのもいいでしょう。夜通しおしゃべりしたりゲームしたり、映画を観たりと普段とは違った時間を楽しめます。
いつもは夕食時までに解散してしまう友達と夜を明かすと、自然と話も盛り上がるでしょう。ただし保護者の協力が不可欠なので、迷惑をかけすぎず、無理のない範囲でやりましょう。
⑭山登り
夏の青々とした木々に囲まれ、登山やトレッキングに挑戦するのもいいでしょう。服装や持ち物を揃え、家から少し離れた場所にある山に出向き、自然に浸るのは新鮮でリフレッシュできるでしょう。
登山が初めてで不安な人は、ハイキングからスタートするのもおすすめです。ハイキングコースは比較的なだらかな勾配になっていることが多く、人目もあるため初心者でも挑戦しやすいです。
⑮海・プール
海やプールに出向き、海水浴や水遊びを満喫するのもいいでしょう。夏期限定でオープンしている施設もありますので、事前に時間・料金・周辺環境・混雑具合などを調べて出向きましょう。
事前の計画立てや水着選びなども含めて楽しめる夏の定番イベントです。熱中症や日焼け対策をしながら、トラブルを回避して楽しみましょう。
⑯オリンピック・パラリンピック観戦
2021年の夏、日本でオリンピック(7/23〜8/8)とパラリンピック(8/24〜9/5)が開催されます。新型コロナウイルス対策を十分に行って会場に出向いたり、テレビ中継を自宅で楽しんだり、自分に合った方法で観戦しましょう。
その他の過ごし方
夏はさまざまなことに挑戦できるチャンスがあります。勉強・趣味・家族や友人と遊ぶこと以外にもできることがないか、視野を広げてみましょう。
⑰インターン、体験学習
習い事やアルバイトから一歩進んで、将来を意識したスキルアップや職業体験をしたい人におすすめなのがインターンや体験学習です。たとえば次のようなものが挙げられます。
- カンボジアの商社でバリューチェーンを1から創るオンラインプロジェクト
- 仏教メディアで若者向けコンテンツを企画するプロジェクト
- フィリピン・セブ島で英語留学
- 声優のアフレコ&ボーカル体験
- 英語とプログラミングを同時に習得するプログラム
このほかにもさまざまなプログラムがあります。気になる人はこちらからチェックしてみてください↓
⑱ボランティア活動
ボランティア活動に参加すれば、社会問題と関わりながら自分の視野を広げることができます。
発展途上国の飢餓や貧困といったグローバルな問題もあれば、ペットの里親問題、障がい者支援、妊婦や新生児のサポートなど身近な問題にも取り組めるボランティアがあります。日本赤十字社が行っている献血も気軽に社会貢献できるボランティアです。
まずは自分が気になっている社会問題について、夏の間に一歩踏み出せることがないか調べてみましょう。教科書やインターネットの情報からは得られない体験がきっと味わえます。
⑲アルバイト
高校でアルバイトが許可されている場合は、アルバイトに精を出すのも一つの手です。夏だけの短期限定でアルバイトを募集している企業もあり、ふだん経験できないような求人に出会える可能性もあります。
アルバイトを通して社会との関わりを学び、「仕事とは何か」「どんな大人になりたいか」を自問自答してみるのもいいでしょう。
⑳短期の習い事
夏限定の短期で習い事に通うのもいいでしょう。これまで挑戦できなかったことに挑戦し、新たな視野が広がるかもしれません。たとえば次のようなものが挙げられます。
- 音楽(ピアノ、ギター、ボイトレなど)
- 書道
- 水泳
- ダンス
- そろばん
- 武道(柔道、空手、剣道など)
- 体操
- 絵画
- ゴルフ
- 演劇
- 将棋、囲碁
- ボルダリング
- パルクール
気になる習い事があれば、まずは近くで通える範囲に教室があるか調べてみましょう。無料や安価で体験教室を開催している教室もたくさんあります。夏は新しいことに挑戦するいい季節です。
まとめ
夏休みは、新しいことに挑戦することも、より頑張りたい分野で没頭することもできる貴重なチャンスです。25~30日もある夏休みを有意義に過ごすためにも、まずは自分がどんな夏にしたいのか考えていきましょう。